このレースは中山競馬場で行われる芝2200m戦。
毎年ソコソコ荒れはするが、上位人気馬も比較的安定して好走している。
ただ今年は安心して軸にできそうな上位人気馬が少ないように思える。
馬柱を見る限りではガイアフォースとエピファニーの2頭以外は全て穴馬扱いとなってしまいそうなオッズになるのではないか。
エピファニーにしても1800ｍ以外走ったことが無く、どこまで信頼できるか？
昨年も結構荒れましたが、今年も荒れるかもしれませんね。
そして現在のnetkeibaさんの予想オッズは以下の通りです。
それではこれから脚質傾向・枠順傾向・血統傾向・消去法・デスデータの順で調べていきます。
(注)消去法やデスデータは、実際の人気と違っていた場合該当馬が変わることもあります。
「 脚質傾向データ 」
以下が中山競馬場改修工事後の過去8年の脚質傾向です。
これを見ると勝率・複勝率共に先行馬が圧倒的に高い。
そこで先行馬について調べてみると、先行して圏内に入った馬は10頭いますが、前走海外遠征だったブラストワンピースを除く9頭中7頭が…
① 前走距離2000m以上
② 前走4角4番手以内
③ 前走G1出走馬以外は2着以内
この条件に該当する馬は
ガイアフォース
ノースブリッジ
バビット
以上3頭です。
また複勝率は先行馬に劣るものの、差し馬も11頭好走しています。
そこで差し馬について調べてみると圏内馬11頭中10頭が…
① 前走OPクラス以上で距離2000m以上
② 前走4角4番手以下
③ 前走G1出走馬以外は5着以内
この条件に該当する馬は
エヒト
以上1頭です。
「 枠順傾向データ 」
以下が中山競馬場改修工事後の過去8年の枠順傾向です。
これを見ると15番ゲート以降からは好走馬無し。
勝ち馬は7～12番ゲートに多く密集している。
今度は5番人気以下限定の枠順傾向です。
穴馬で見るとかなり極端な傾向が出ました。
内枠からは好走馬無し。
ただ全体傾向では内枠は不利ではありません。
登録馬14頭ということも加味し、上記のデータを考慮して
穴馬限定で7番ゲート以降有利
と判断します。
「 血統傾向データ 」
過去5年の傾向は以下の通りです。
桃色(サンデーサイレンス系)
濃い桃色(ロベルト系)
赤紫(ヘイロー系)
水色(ミスプロ系)
黄色(ノーザンダンサー系)
緑色(ナスルーラ系)
今回の推奨血統は
父に
・欧州型種牡馬
・ステイゴールド系
又は
母父or母母父に
・サドラーズウェルズ系
・トニービン系
です。
この条件で対象馬15頭中13頭が該当します。
今回の該当馬は
アリストテレス
シャムロックヒル
スタッドリー
バビット
ブラックマジック
ユーバーレーベン
ラーゴム
以上7頭です。
この中で特に注目なのがスタッドリー。
父に欧州血統のハービンジャー、母母父にトニービンを持っています。
格下の身ですが、血統だけで言えば面白い1頭です。
「 消去法データ 」
消去法は2013年以降の過去10年分のもので1～4番人気の上位人気馬消去法と5番人気以下の穴馬消去法に分けています。
またこのデータは見方によっては捉え方は色々ですが、基本的に年単位で来た馬がいるかいないかで考えています。
まずは上位人気馬消去法です。
黄色部分は4番人気以内馬で、赤・青・緑・オレンジ色部分は強調部分として色分けしています。
① 前走菊花賞出走馬
② 前走中京2000m重賞出走馬
③ 前走2400m以上の重賞出走馬
④ 前走2000m以上で2着以内で1番人気 or 1番人気で2着以内
且つ 前走4角4番手以内で上り5位以内
予想オッズ4番人気以内馬で上記の条件①or②or③or④に該当する馬は
ガイアフォース
ユーバーレーベン
以上2頭です。
上位人気が予想されるエピファニーですが、前走距離1800mという点で脱落。
距離延長がどう出るか…
次に穴馬消去法です。
黄色部分は5番人気以下馬で、赤色部分は強調部分として色分けしています。
① 5～8歳
② 前走距離芝2000～2500mの重賞出走馬
③ 前走上り5位以内or4角8番手以内
予想オッズ5番人気以下馬で上記の条件に該当する馬は
エヒト
シャムロックヒル
バビット
以上3頭です。
穴馬に限っては条件戦からの好走馬はいません。
4歳馬の好走は1頭だけ。
重賞組であれば前走着順も問わないのが特徴ですね。
「 デスデータ 」
このレースにおいて極めて好走率が悪いデスデータを調べました。
対象は過去10年の5番人気以下限定のもので、このレースの5番人気以下馬の複勝率は11,7%です。
・斤量56～57キロ以外(0・0・0・11)複勝率0%(新斤量制度で換算)
・前走より斤量2キロ増以上(0・0・0・12)複勝率0%(新斤量制度で換算)
・前走脚質逃げ(0・0・0・11)複勝率0%
・前走OPクラス以下(0・0・1・31)複勝率3,1%
デス項目が少なくほとんどの馬が上記の条件を突破してしまったので、非突破馬を載せておきます。
シャムロックヒル
スタッドリー
ブラックマジック
以上3頭です。
最後に現時点での穴馬候補を発表します。
それはこの馬(A)☟
(A) ？？？？？
ガイアフォースとエピファニー以外はどの馬が人気になるか正直なところわからない。
予想オッズだと穴馬扱いのエヒトやバビットも上位人気になってしまうのではないか？
ということで、この馬は上位人気にならないだろうという馬で且つ期待できそうな馬を挙げます。
4歳春以降は芝の一級線相手には頭打ちではあるが、前走は斤量を背負わされながらもタイム差的には大健闘。
今回斤量はフラットになり、メンバー的にもガイアフォース以外は紛れても不思議ではない。
ローテーションが気になるところだが、このレースと抜群の相性であるステイゴールド系ということもあり狙う価値はあると思う。
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