このレースは東京競馬場で行われる芝1600m戦。
今年の注目はマスクトディーヴァとナミュールの2強対決ですね。
能力的には抜けているように思えるが、この2頭は共にスタートに難があり後方からの競馬が多い。
更にこのレース自体が馬格がある程度ある馬が勝つ傾向にあり、過去10年で当日馬体重460以上が8勝。
マスクトディーヴァとナミュールは馬格では現時点では微妙なライン。
そういう点では絶対とは言い切れないかもしれません。
そして現在のnetkeibaさんの予想オッズは以下の通りです。
それではこれから脚質傾向・枠順傾向・血統傾向・消去法・デスデータの順で調べていきます。
(注)消去法やデスデータは、実際の人気と違っていた場合該当馬が変わることもあります。
「 脚質傾向データ 」
以下が阪神牝馬ステークスの距離が1400mから1600m戦に変更した2016年以降の過去8年の脚質傾向です。
これを見ると決まり手はほぼ先行・差し。
極端な脚質は避けたいところ。
そこで前走脚質を見てみると前走海外遠征馬を除く…
① 前走4角2~12番手
② 前走上り10位以内
この条件で前走海外遠征馬を除く圏内馬23頭中20頭が該当する。
最低でもこのくらいの条件は通過しておきたい。
ここから更に好走率の高い条件を積み重ねると…
③ 5歳以下の前走重賞出走馬
④ ノーザンファーム・社台ファーム、社台コーポレーション白老ファーム生産馬
⑤ 前走9着以内
⑥ 前走間隔5~25週
⑦ 前走馬体重499キロ以下
⑧ 前走距離1600m以上
⑨ 前走G2クラス以下の敗戦馬の着差0,3秒以内
ちょっと条件が多くなり過ぎたが、この条件で(6・6・5・14)複勝率54,8%になります。
この条件に該当する馬は
ウンブライル
マスクトディーヴァ
モリアーナ
以上3頭です。
前走阪神牝馬ステークスの1~3着馬が残りました。
「 枠順傾向データ 」
以下が阪神牝馬ステークスの距離が1400mから1600m戦に変更した2016年以降の過去8年の枠順傾向です。
これを見ると勝ち馬8勝中6勝が6番ゲート以内で、複勝率で見ても内寄りが良さそうです。
今度は6番人気以下限定の枠順傾向です。
穴馬で見るとやはり内枠が良く好走範囲は10番ゲート以内くらいまででしょうか。
11番ゲート以降から好走した唯一の馬は前年のヴィクトリアマイル覇者ストレイトガールだけです。
上記のデータを考慮して
1~10番ゲート有利
と判断します。
「 血統傾向データ 」
過去5年の傾向は以下の通りです。
桃色(サンデーサイレンス系)
濃い桃色(ロベルト系)
赤紫(ヘイロー系)
水色(ミスプロ系)
黄色(ノーザンダンサー系)
緑色(ナスルーラ系)
今回の推奨血統は
父に
・ディープインパクト
・ストームキャット内包種牡馬
又は
母父or母母父に
・シアトルスルー系
又は
父or母父or母母父に
・ヴァイスリージェント系
です。
近2年で今までと違うのはキズナ産駒の好走。
ロードカナロア産駒もそうですが共通して言えるのはストームキャット持ちというところですね。
今回の該当馬は
ウンブライル
コンクシェル
スタニングローズ
ナミュール
ハーパー
フィアスプライド
ルージュリナージュ
以上7頭です。
「 消去法データ 」
消去法は阪神牝馬ステークスの距離が1400mから1600m戦に変更した2016年以降の過去8年のもので1~5番人気の上位人気馬消去法と6番人気以下の穴馬消去法に分けています。
またこのデータは見方によっては捉え方は色々ですが、基本的に年単位で来た馬がいるかいないかで考えています。
まずは上位人気馬消去法です。
黄色部分は5番人気以内馬で、赤色部分は強調部分として色分けしています。
① 5歳以下
② 前走重賞で2番人気以内
予想オッズ4番人気以内馬で上記の条件に該当する馬は
マスクトディーヴァ
以上1頭です。
他にも好走馬はいますが、2017年の人気馬総崩れ以外の年は上記の条件で必ず1頭以上の連対馬が出現しています。
次に穴馬消去法です。
黄色部分は6番人気以下馬で、赤色部分は強調部分として色分けしています。
① 前走重賞出走馬
② 前走5着以内 or 3番人気以内
③ 前走上り3位以内 or 4角4番手以内
予想オッズ6番人気以下馬で上記の条件に該当する馬は
コンクシェル
ドゥアイズ
フィールシンパシー
フィアスプライド
以上4頭です。
「 デスデータ 」
このレースにおいて極めて好走率が悪いデスデータを調べました。
対象は阪神牝馬ステークスの距離が1400mから1600m戦に変更した2016年以降の過去8年の6番人気以下限定のもので、このレースの6番人気以下馬の複勝率は9,1%です。
・関東馬(0・0・0・26)複勝率0%
・前走間隔5~9週以外(0・1・0・25)複勝率3,8%
・前走7着以下(1・0・0・41)複勝率2,3%
・前走敗戦馬の着差0,5秒以上(1・0・0・34)複勝率2,8%
・前走9番人気以下(0・0・1・21)複勝率4,5%
・前走馬体重480キロ以上(0・0・1・31)複勝率3,1%
・前走OPクラス以下(0・0・0・9)複勝率0%
このデスデータを全て突破した馬は
コンクシェル
ドゥアイズ
以上2頭です。
最後に現時点での穴馬候補を発表します。
ここを☟クリック
(A) ?????
このレースの重要ステップレースと言えば阪神牝馬ステークスですが、2019年以降から傾向が変わってきている。
1400mから1600m戦に変更した2016年以降を参考にすると当日6番人気以下の成績は…
・2016~2018年(3・0・2・11)複勝率31,3%
・2019~2023年(0・0・1・21)複勝率4,5%
人気薄の傾向もそうだが上位人気馬も比例している。
当初は阪神牝馬ステークスを重視したかったし無視はできないが、積極的に狙うならこの組以外。
前走は人気を背負いながらも惨敗したおかげで、今回の鞍上が良くても極端に人気にはならないはず。
血統傾向・穴馬消去法推奨馬でデータ的な後押しもある。
あとはなるべく内寄りの枠さえ引ければ面白い。
コメントを残す