このレースは東京競馬場で行われる芝1600m戦。
昨年こそ比較的堅めだったが、それでも7番人気馬が2着に来ていて、ソコソコ配当はついた。
今年のメンバーをみるとセリフォスがやや抜けているかなとは思いますが、、他の馬もそれなりの素質馬が揃ったかなという印象。
決してガチガチな決着になるとは思えない。
大穴はないかもしれないが、中穴人気くらいまでの馬なら1発のチャンスはありそうです。
そして現在のnetkeibaさんの想定オッズは以下の通りです。
それではこれから脚質傾向・枠順傾向・血統傾向・消去法・デスデータの順で調べていきます。
(注)消去法やデスデータは、実際の人気と違っていた場合該当馬が変わることもあります。
「 脚質傾向データ 」
以下が過去10年の脚質傾向です。
これを見ると明らかに逃げ馬の成績が際立っています。
ただ5頭中4頭に共通するのは当日1番人気だったということ。
1番人気なので圏内に来た理由は単純に強いからでしょうが、一応圏内に入った5頭に共通する点を調べました。
その共通点は…
① 阪神ジュベナイルor朝日杯フューチュリティステークスで4角先頭で3着以内
② 3連勝以上していて、その内2戦以上4角先頭
とにかく逃げ馬で好走しているのは、先手・番手を取れる人気馬。
今回の登録馬でこの条件に該当する馬は
ジャングロ
以上1頭です。
逃げ馬に関しては以上ですが、その他の脚質では大きな差はありません。
追い込み馬はやや劣勢ですが、それでも2勝2連対と軽視できない。
そこで逃げ馬以外の3脚質で圏内に入った25頭に多く共通する点を探ってみました。
その内23頭は…
① 前走OPクラス以上で上り3位以内
② 前走OPクラス以上で4角6番手以内 且つ G1出走組以外は4番人気以内
この条件は圏内に入った逃げ馬5頭中4頭にも当てはまっていて、最低でも①or②のラインは通過しておきたい。
だいぶ緩い条件なのでこの条件を通過できなかった馬を載せます。
カワキタレブリー
ステルナティーア
セイクリッド
ダンテスヴュー
ディオ
フォラブリューテ
以上6頭です。
穴馬を探すにしても、この6頭は評価を下げたいですね。
「 枠順傾向データ 」
以下が過去10年の枠順傾向です。
これを見ると5番ゲート以降から複勝率20%以上が比較的多く出ています。
勝ち馬も内枠より中枠以降に多くいるようにも見えます。
今度は5番人気以下限定の枠順傾向です。
穴馬で見ると9番ゲート内と10番ゲート以降で分けると明らかに10番ゲート以降の方が成績が良い。
ただ更に6番ゲート以降と5番ゲート以内で分ける方が明らかに好走比率がはっきりしていますね。
上記のデータを考慮して
1~5番ゲート不利
と判断します。
「 血統傾向データ 」
過去5年の傾向は以下の通りです。
桃色(サンデーサイレンス系)
濃い桃色(ロベルト系)
赤紫(ヘイロー系)
水色(ミスプロ系)
黄色(ノーザンダンサー系)
緑色(ナスルーラ系)
今回の推奨血統は
父に
・ダイワメジャー
又は
・ヴァイスリージェント内包馬
・ダンチヒ内包馬
です。
種牡馬単体で見るとダイワメジャー産駒が複勝率で断然抜けている。
その他種牡馬では特に秀でた馬はいません。
またヴァイスリージェント内包馬も活躍していますが、ダンチヒ内包馬はそれ以上に活躍している。
一昨年までは母方にダンチヒの血を持つ馬が好走傾向にありましたが、昨年は父がダンチヒ系のシュネルマイスターも好走しています。
今回の該当馬は
アルーリングウェイ
オタルエバー
ジャングロ
セイクリッド
セリフォス
ソリタリオ
タイセイディバイン
ダンテスヴュー
プルパレイ
マテンロウオリオン
以上10頭です。
「 消去法データ 」
消去法は2012年以降の過去10年分のもので1~4番人気の上位人気馬消去法と5番人気以下の穴馬消去法に分けています。
またこのデータは見方によっては捉え方は色々ですが、基本的に年単位で来た馬がいるかいないかで考えています。
まずは上位人気馬消去法です。
黄色部分は4番人気以内馬で、赤色部分は強調部分として色分けしています。
① 前走重賞で4着以内 且つ 2番人気以内
② 前走4角7番手以内
想定4番人気以内馬で上記の条件に該当する馬は
セリフォス
マテンロウオリオン
以上2頭です。
この2頭は先程血統傾向で紹介したダイワメジヤー産駒。
今回ダイワメジヤー産駒はこの2頭だけ。
血統傾向と合わせて考えると有力な2頭と言えるかもしれません。
次に穴馬消去法です。
一応過去10年のデータを載せますが、見るべき場所は2018年以降とします。
理由はアーリントンカップがNHKマイルカップの前哨戦となった2018以降、穴馬の好走傾向が確実に変わっている。
2018年から3年連続で前走アーリントンカップ3着以内馬が圏内に入り、昨年もアーリントンカップ2着のリッケンバッカーが惜しくも4着という結果を残しています。
それにより以前は好走できてた他路線組の席が1席減っている。
以上のような推測から2018年以降を対象とします。
黄色部分は5番人気以下馬で、赤・青色部分は強調部分として色分けしています。
① 前走アーリントンカップ3着以内馬
② 前走重賞で1番人気 且つ 2着以内
昨年の2着のソングラインは前走成績だけを見れば過去の例から言っても好走できる要因はありませんが、桜花賞はかなりの不利があっての敗戦。
まともに桜花賞で走っていれば5番人気以下にもならなかったでしょう。
その昨年を例外とすればこの条件で昨年以外の2018~2020年で好走馬が出ています。
想定5番人気以下馬で上記の条件に該当する馬は
キングエルメス
タイセイディバイン
以上2頭です。
今回はアーリントンカップ2・3着馬しか該当しませんでした。
「 デスデータ 」
このレースにおいて極めて好走率が悪いデスデータを調べました。
いつもなら過去10年で調べていますが、先ほども言ったようにアーリントンカップがこのレースのステップレースとなってから傾向が変わっているように思えます。
2017年以前は予想困難な穴馬がバンバン来ていましたが、2018年以降は割と常識範囲内の穴馬が来ています。
よって今回は2018年以降のデースデータを調べてみました。
対象は5番人気以下限定のもので、このレースの5番人気以下馬の複勝率は12 ,5%です。
・関東馬(0・1・0・17)複勝率5,6%
・キャリア7戦以上(0・0・0・14)複勝率0%
・前走5着以下(0・1・0・26)複勝率3,7%
・前走敗戦馬の着差0,4秒以上(0・1・0・30)複勝率3,3%
・前走8番人気以下(0・0・0・16)複勝率0%
・前走馬体重456~494キロ以外(0・0・0・19)複勝率0%
このデスデータを全て突破した馬は
キングエルメス
以上1頭です。
ちなみに上記のデータで2着に入っている馬は全て同一馬でソングライン。
先ほども言いましたが、桜花賞で致命的な不利を受けていなければ5番人気以下などにはなってなかったはずの馬。
この馬を例外とするなら全項目の複勝率は全て0%となります。
最後に現時点での穴馬候補2頭を発表します。
それはこの馬(A)(B)☟
過去10年で2015年以外は必ず穴馬が好走していますが、その9年中毎年必ず7番人気以下の馬が圏内に来ている。
そこを踏まえて7番人気以下から狙うならこの2頭です。
(A) ?????
心配は脚元の不安と前走間隔。
ただ能力だけで言えばセリフォスと互角の戦いをした程の馬。
まだ底が見えていないだけに1発の魅力は十分秘めている。
そして鞍上だが昨年の勢いが全くなく、もはや騎手で売れるということも無さそう。
個人的には今でもこの鞍上を信頼しているので、馬の能力・騎手の能力・想定人気を考えると妙味は十分だと思っています。
あとは最終追いきり次第ですね。
(B) キングエルメス
脚質・穴馬消去法推奨馬で唯一のデスデータ突破馬。
このレースと抜群に相性が良い前走アーリントンカップ組で、前走は骨折休養明けながら3着。
叩き2戦目で更なる上昇に期待したい。
ただ想定オッズのような人気で買えるかは微妙なところ…
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