このレースは中山競馬場で行われるダート1600m戦。
とにかく荒れるハンデ重賞ですが、近2年は穴馬は来ているものの比較的小波乱気味。
個人的には全く想像できないような大波乱よりも、近2年くらいの感じで小中波乱くらいに期待している。
今年のメンバーを見るとあくまで個人的な読みですが、程々の波乱で高回収を狙えそうなかなと思っています。
そして現在のnetkeibaさんの想定オッズは以下の通りです。
それではこれから脚質傾向・枠順傾向・血統傾向・消去法・デスデータの順で調べていきます。
(注)消去法やデスデータは、実際の人気と違っていた場合該当馬が変わることもあります。
「 脚質傾向データ 」
以下が過去10年の脚質傾向です。
これを見るとダート戦ながら追い込みで2勝挙げていることから考えても、決して後方勢がダメということは無さそう。
ただやはり注目したいのは勝率・複勝率トップの先行馬です。
圏内に入った馬は12頭いますが、その内半数の6頭が6番人気以下。
しかもその内4頭が10番人気以下です。
そこで先行して圏内に入った12頭の共通点を調べてみました。
圏内馬12頭中9頭に共通する点は…
① 前走OPクラス以上で4角3番手以内
この条件に該当する馬は
アイオライト
アナザートゥルース
エクレアスパークル
ヒストリーメイカー
以上4頭です。
あと差し馬も総数的には全体の3分の1以上を占める計11頭います。
よって差し馬で圏内に入った11頭に注目してみると、その内9頭が…
① 前走上り3位以内 且つ 3着以内
この条件に該当する馬は
カデナ
ダノンスプレンダー
以上2頭です。
ただカデナの場合は前走芝レース。
2走前に東海ステークスで5着という実績もあるので軽視はできないが、ダート戦でこの馬の位置取りを考えるとさすがに後方過ぎるかなという不安はあります。
「 枠順傾向データ 」
以下が過去10年の枠順傾向です。
これを見ると勝ち馬は内外満遍なく好走していて、複勝率で見ても同じように内外で大きな差はみられません。
今度は5番人気以下限定の枠順傾向です。
穴馬で見ても同じようなことが言えます。
個人的には1番ゲートはやや不利かなとも思えますが、やはりこれと言った特徴は無いように思えます。
上記のデータを考慮して
枠順有利不利無し
と判断します。
「 血統傾向データ 」
過去5年の傾向は以下の通りです。
桃色(サンデーサイレンス系)
濃い桃色(ロベルト系)
赤紫(ヘイロー系)
水色(ミスプロ系)
黄色(ノーザンダンサー系)
緑色(ナスルーラ系)
今回の推奨血統は
父に
・キングカメハメハ
又は
父or母父or母母父に
・ボールドルーラー系
又は
・ヴァイスリージェント内包馬
です。
ダート戦らしくボールドルーラーやヴァイスリージェント内包馬といった血統の馬が多く好走しています。
今回の該当馬は
カデナ
ケンシンコウ
ダノンファスト
デルマルーヴル
バレッティ
メイショウハリオ
以上6頭です。
「 消去法データ 」
消去法は2012年以降の過去10年分のもので1~4番人気の上位人気馬消去法と5番人気以下の穴馬消去法に分けています。
またこのデータは見方によっては捉え方は色々ですが、基本的に年単位で来た馬がいるかいないかで考えています。
まずは上位人気馬消去法です。
黄色部分は4番人気以内馬で、赤・青色部分は強調部分として色分けしています。
① 7歳以下
② 前走2着以内or1番人気 且つ 上り4位以内
③ 前走G1出走馬
上位人気馬が好走した年は計8年ありますが、この条件でその8年中7年で好走馬が出ています。
想定4番人気以内馬で上記の条件①+②or③に該当する馬は
ダノンスプレンダー
以上1頭です。
前走OPクラスのダノンスプレンダーしか残りませんでしたが、不思議なことに前走G1出走馬以外で圏内に入った馬は全て前走OPクラス以下出走馬です。
次に穴馬消去法です。
黄色部分は5番人気以下馬で、赤・青色部分は強調部分として色分けしています。
① 8歳以下
② 斤量54キロ以上
③ 前走4番人気以内or上り3位以内or4角3番手
④ 前走G1出走馬
この条件で過去10年全ての年で好走馬が出ています。
今回は対象馬が多いので、想定5番人気以下馬で上記の条件①②+③or④に該当しない馬を載せたいと思います。
この条件に合致しない非該当馬は
ケンシンコウ
バレッティ
マイネルユキツバキ
以上3頭です。
非該当馬は僅か3頭だけですが、この条件すら通過できなかったという点では消し材料となりますね。
「 デスデータ 」
このレースにおいて極めて好走率が悪いデスデータを調べました。
対象は5番人気以下限定のもので、このレースの5番人気以下馬の複勝率は14,3%です。
・9歳以上(0・0・0・9)複勝率0%
・斤量53キロ以下(0・0・0・11)複勝率0%
・前走間隔中2週以内(0・0・0・11)複勝率0%
・前走馬体重479キロ以下(0・1・0・19)複勝率5,0%
・前走距離1600~2100m以外(0・0・0・13)複勝率0%
今回は突破馬が多かったので、突破できなかった馬を載せます。
このデスデータを全て突破できなかった馬は
ダノンファスト
デュープロセス
ワイドファラオ
以上3頭です。
このレースの穴馬は前走の着順・着差・人気から安易に消すことはできない。
前走だけの成績で見限ると痛い目に合うかもしれません。
まあそれでもこの3頭以外は全てデス項目を突破しているので軽視の方向でいきたいと思っています。
ちなみにダノンファストは前走馬体重474キロで脱落、デュープロセスとワイドファラオは前走距離1400mで脱落しています。
最後に現時点での穴馬候補2頭を発表します。
それはこの馬(A)(B)☟
(A) ?????
カデナも迷ったが脚質が後方過ぎる点と、ダート実績が乏しいのでこの馬を上位に取った。
近走はやや成績が冴えないが同コース実績は十分。
昨年はオメガレインボーにも先着経験があり、テーオーケインズともコンマ3秒差の勝負した実績がある。
高齢馬という理由と近走成績からやや軽視されそうだが、今回は相性が良さそうな鞍上と再コンビ結成。
あくまで想定オッズだが、この人気と実力のバランスを考えると妙味ある穴馬だと思います。
(B) メイショウハリオ
前走はテーオーケインズがぶっちぎり勝ちしたチャンピオンズカップで、2着馬チュウワウィザードとならコンマ4秒差。
それ以前の2~5走前は4戦連続連対で全て上り3位以内。
2走前はG3を勝っているように上位人気勢とは大きな差はないと思う。
そして鞍上の浜中騎手も魅力で2019年以降の同コース成績(1・2・2・1)複勝率83,3%という驚異的な数字。
6頭中5頭は2番人気以内馬だが、1頭は8番人気馬で3着。
ある程度能力のある馬なら圏内に持ってきてくれるのではないかと期待しています。
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