このレースは阪神競馬場で行われる芝1600m戦。
近年の傾向を見るとG1直行組が非常に優秀。
そういう意味ではアルマヴェローチェだと思うのですが、予想オッズでは2戦2勝のエリカエクスプレスやクイーンカップ勝ちのエンブロイダリーがアルマヴェローチェより人気を上回っている。
他にもリンクスティップ・ビップデイジー・ショウナンザナドゥ辺りも2・3着候補としては十分ありそうで、今年は下位人気馬の台頭は無いんじゃないかなというのが正直なところです。
そして現在のnetkeibaさんの予想オッズは以下の通りです。

それではこれから脚質傾向・枠順傾向・血統傾向・消去法・デスデータの順で調べていきます。
(注)消去法やデスデータは、実際の人気と違っていた場合該当馬が変わることもあります。
「 脚質傾向データ 」
以下が過去10年の脚質傾向です。

これを見るとどの脚質でも満遍なく好走馬が出ています。
ただ差し・追い込みで19頭が好走、上り5位以内で10勝。
決め手は重要ですね。
そこで前走脚質を見てみると…
① 前走4角12番手以内
② 前走脚質逃げ・先行馬は前走馬体重460キロ以上
③ 前走上り9位以内
前走4角13番手以下だった馬からの好走馬は1頭もいない。
また前走脚質逃げ・先行馬は若干複勝率が落ちて分が悪い。
ただある程度馬格のある馬であれば複勝率は悪くない。
ちなみに前走脚質逃げ・先行で前走馬体重459キロ以下は(0・0・0・31)です。
これで(10・10・10・86)複勝率25,9%になります。
この時点で除外対象馬を除くとエリカエクスプレス・クリノメイ・チェルビアット・トワイライトシティ・ビップデイジー・ブラウンラチェット・ボンヌソワレ・ランフォーヴァウの8頭が消えた。
ここから更に好走率の高い条件を積み重ねると…
④ 前走距離1600m以下
⑤ 前走OP出走馬はエルフィンステークス組
⑥ 前走1400m戦出走馬は前走上り3位以内で2着以内
⑥ 前走一桁人気
⑦ 前走チューリップ賞・G1出走馬以外は前走3番人気以内
まだ絞れますがここまでくらいにしておきます。
この条件で(10・10・10・37)複勝率44,8%になります。
この条件に該当する馬は
アルマヴェローチェ
ウォーターガーベラ
エンブロイダリー
ショウナンザナドゥ
ナムラクララ
以上5頭です。
「 枠順傾向データ 」
以下が過去10年の枠順傾向です。

勝ち馬や複勝率で見ると15番ゲート以降が劣勢ですね。
今度は6番人気以下限定の枠順傾向です。

穴馬で見ると12番ゲート以降からの好走馬は1頭だけ。
やはり外枠不利と考えて良いでしょう。
12番ゲート以降から好走した9頭中8頭は5番人気以内ということになります。
上記のデータを考慮して
12番ゲート以降不利
と判断します。
上位人気馬なら多少外目でも良いと思います。
「 血統傾向データ 」
過去5年の傾向は以下の通りです。
桃色(サンデーサイレンス系)
濃い桃色(ロベルト系)
赤紫(ヘイロー系)
水色(ミスプロ系)
黄色(ノーザンダンサー系)
緑色(ナスルーラ系)

今回の推奨血統は
父に
・ロベルト系
・ドゥラメンテ
・ダイワメジャー
・キズナ
・アドマイヤマーズ
です。
気になるのが新種牡馬アドマイヤマーズ。
ダイワメジャーはこのレースで強いですからね。
その後継種牡馬となるこの産駒は注目です。
今回の該当馬は
エリカエクスプレス
エンブロイダリー
ショウナンザナドゥ
トワイライトシティ
ナムラクララ
ブラウンラチェット
以上6頭です。
*除外対象馬は入れてません。
「 消去法データ 」
消去法は2015年以降の過去10年分のもので1~5番人気の上位人気馬消去法と6番人気以下の穴馬消去法に分けています。
またこのデータは見方によっては捉え方は色々ですが、基本的に年単位で来た馬がいるかいないかで考えています。
まずは上位人気馬消去法です。
黄色部分は5番人気以内馬で、赤・青・緑色部分は強調部分として色分けしています。

① 前走G1出走馬以外は前走3番人気以内
② 前走5着以内
③ 前走間隔18週以内(阪神ジュベナイルフィリーズ週まで)
④ 前走クイーンカップ出走馬は前走1番人気で1着 且つ 上り2位以内
⑤ 前走馬体重459キロ以下馬はノーザンファーム生産馬の関西馬 且つ 前走上り3位以内 且つ デビューから3着以下無し
これで(8・7・4・5)複勝率79,2%になります。
現時点の予想オッズを見ると6・7番人気の間にオッズ差があるので、予想オッズ6番人気以内馬を上位人気馬として扱います。
予想オッズ6番人気以内馬で上記の条件に該当する馬は
アルマヴェローチェ
リンクスティップ
以上2頭です。
前走馬体重459キロ以下で好走した馬はクロノジェネシス・リスグラシュー・シンハライトの3頭。
しかもノーザンファーム生産馬というエリート街道を突き進んだ馬達。
特にクロノジェネシスとリスグラシューは後に牡馬相手のG1でも勝った馬。
これくらいのレベルの馬でない限り、馬格の無い馬はあまり積極的に買いたくはないですね。
次に穴馬消去法です。
黄色部分は6番人気以下馬で、赤・青・緑色部分は強調部分として色分けしています。

① 前走4角3~12番手
② 前走間隔4~9週
③ 前走チューリップ賞以外の重賞出走馬は前走1番人気で2着以内
④ 前走OPクラス出走馬は前走1番人気で1着 且つ 上り2位以内
⑤ 前走チューリップ賞出走馬は前走5番人気以内 or 2着以内 且つ 阪神ジュベナイルフィリーズ未出走馬
これで(2・3・5・4)複勝率71,4%になります。
現時点の予想オッズを見ると6・7番人気の間にオッズ差があるので、予想オッズ7番人気以下馬を穴馬として扱います。
予想オッズ7番人気以下馬で上記の条件に該当する馬は
ウォーターガーベラ
ナムラクララ
以上2頭です。
上記の表では網羅されていませんが、6番人気以下から好走した前走チューリップ賞組5頭は全て阪神ジュベナイルフィリーズ未出走馬です。
前年ジュベナイルフィリーズに出走したチューリップ賞組の6番人気以下馬はことごとく沈んでいます。
結構データは調べてるつもりだったがこれは初めて知ったデータです。
「 デスデータ 」
このレースにおいて極めて好走率が悪いデスデータを調べました。
対象は過去10年の6番人気以下限定のもので、このレースの6番人気以下馬の複勝率は6,8%です。
・キャリア3~6戦以外(0・0・0・18)複勝率0%
・前走間隔3週以内(0・0・0・11)複勝率0%
・前走チューリップ賞以外の3着以下馬(0・0・0・38)複勝率0%
・前走チューリップ賞以外で2番人気以下(0・0・1・80)複勝率1,2%
・前走チューリップ賞で3着以下 且つ 6番人気以下(0・0・0・8)複勝率0%
・前走馬体重439キロ以下(0・0・1・37)複勝率2,6%
・前走4角3~12番手以外(0・0・0・38)複勝率0%
・エルフィンステークスを除く前走OPクラス以下(0・0・0・27)複勝率0%
・前走距離1800m以上(0・0・0・10)複勝率0%
現時点の予想オッズを見ると6・7番人気の間にオッズ差があるので、予想オッズ7番人気以下馬を穴馬として扱います。
このデスデータを全て突破した馬は
クリノメイ
ナムラクララ
以上2頭です。
最後に現時点での穴馬候補を発表します。
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(A) ?????
馬場や枠順次第で変更するかもしれないが、今のところこの馬が穴軸候補。
欲を言えばもう少し馬格が欲しいが、ここまで挙げてきたデータ的には推し材料は多い。
脚を溜めた時の切れ味は抜群で3走前は朝日杯1番人気のアルテヴェローチェとコンマ2秒差の勝負をしている。
距離1600mは重賞2レース含め(1・2・1・0)のオール馬券内。
週末の雨予報が気になるが理想は良馬場ですね。
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