このレースは阪神競馬場で行われる芝3200m戦。
今年も昨年に続き阪神開催となります。
注目はなんと言ってもタイトルホルダーとディープボンドの2強対決。
他の馬が霞んでしまう程の一騎打ちムードですが、3番人気想定も前走ダイヤモンドステークスを楽々勝利したテーオーロイヤル。
これだけの強豪馬相手に穴馬の出番があるのか?
まあ大阪杯のように2強と言われたエフフォーリアとジャックドールが共に沈んだように競馬に絶対はない。
諦めずに穴馬を探していきたいと思います。
そして現在のnetkeibaさんの想定オッズは以下の通りです。
それではこれから脚質傾向・枠順傾向・血統傾向・消去法・デスデータの順で調べていきます。
(注)消去法やデスデータは、実際の人気と違っていた場合該当馬が変わることもあります。
「 脚質傾向データ 」
京都開催のデータは使えないので、それに近い阪神開催である2012年以降の長距離の阪神大賞典と昨年の阪神開催の天皇賞春をサンプルデータとして取り入れました、
以下が過去がその脚質傾向です。
昨年の阪神開催の天皇賞春では4着馬まで全て4角4番手以内、その内3頭が上り3位以内でした。
これは過去の阪神大賞典とかなり似た傾向ですので、この方向性で調べていきたいと思います。
そこで条件を付けるとするなら4角4番手以内で上り3位以内だった馬。
この条件で対象馬は19頭いて18頭が3着以内、残る1頭は4着でした。
よってこの圏内に入った18頭の共通点を調べてみるとその内15頭が…
① 過去に3000m以上の重賞で3着以内 且つ 上り3位以内の経験あり
② 過去に3000m以上のG1で4着以内 且つ 上り6位以内の経験あり
この条件①or②に該当する馬は
タイトルホルダー
ディープボンド
ディバインフォース
トーセンカンビーナ
ユーキャンスマイル
以上5頭です。
順当に2強が対象馬に入りました。
その他3頭だと高齢馬のユーキャンスマイルや出遅れ癖のあるトーセンカンビーナよりはディバインフォースが面白いなと思います。
「 枠順傾向データ 」
以下が同じく阪神大賞典と昨年の天皇賞春の過去10年の枠順傾向です。
これを見ると勝馬は11番ゲートまで。
複勝率では12番ゲートまでが安定しています。
ちなみに昨年の阪神の天皇賞春は1・12・3番ゲートで決着しています。
今度は5番人気以下限定の枠順傾向です。
穴馬で見ると9番ゲート以降からは圏内馬無し。
阪神大賞典自体が少頭数レースが多いというのもありますが、やはり穴馬はなるべく距離ロスない内枠からが良いかもしれません。
一応昨年の天皇賞春の着順を見ると8着馬までの内、13番ゲート以降の馬は5着の14番ウインマリリンだけ。
そして10~12番ゲート内の馬はディープボンド、それ以外は全て7番ゲート以内でした。
上記のデータを考慮して
1~8番ゲート有利(穴馬限定)
1~12番ゲート有利(上位人気馬限定)
と判断します。
「 血統傾向データ 」
阪神大賞典と昨年の天皇賞春の過去5年の傾向は以下の通りです。
桃色(サンデーサイレンス系)
濃い桃色(ロベルト系)
赤紫(ヘイロー系)
水色(ミスプロ系)
黄色(ノーザンダンサー系)
緑色(ナスルーラ系)
今回の推奨血統は
父に
・ステイゴールド系
・ハーツクライ
・ディープインパクト
又は
母父or母母父に
・ノーザンダンサー系
です。
ユーキャンスマイル以外の全ての馬に該当します。
今回はほとんどの馬が上記の傾向に合致。
こういう特殊な距離だと登録してくる馬もそれなりの血統背景が集まってきますね。
今回はほとんどの馬が該当するので非該当馬を載せておきます。
テーオーロイヤル
ロバートソンキー
ユーキャンスマイル
以上2頭です。
上記の傾向で見ればユーキャンスマイルは要らないのですが、例外だった馬がこの馬自身なので該当馬には入れませんでした。
そして3番人気想定のテーオーロイヤルがこの傾向から脱落。
血統傾向から見ればこの馬に付け入る隙がありそうです。
「 消去法データ 」
消去法は2012年以降の過去10年分のもので1~4番人気の上位人気馬消去法と5番人気以下の穴馬消去法に分けています。
またこのデータは見方によっては捉え方は色々ですが、基本的に年単位で来た馬がいるかいないかで考えています。
まずは上位人気馬消去法です。
黄色部分は4番人気以内馬で、赤・青・緑色部分は強調部分として色分けしています。
① 前走G1で4着以内or4番人気以内
② 前走阪神大賞典で3番人気以内で3着以内 且つ 上り4位以内で4角4番手以内
③ 前走G2で2番人気以内で3着以内 且つ 上り3位以内
この条件で毎年好走馬が出ています。
想定4番人気以内馬で上記の条件①or②or③に該当する馬は
ディープボンド
以上1頭です。
ここで有力馬のタイトルホルダーが消えました。
前走の日経賞で上がり4以下だったのが消えた理由です。
次に穴馬消去法です。
黄色部分は5番人気以下馬で、赤・青色部分は強調部分として色分けしています。
① 前走阪神大賞典で6番人気以内 且つ 4角5番手以内
② 前走G2以上で3着以内
穴馬が来た年は7年ありますが、この条件でその全ての年で好走馬が出ています。
想定5番人気以下馬で上記の条件①or②に該当する馬は
シルヴァーソニック
タガノディアマンテ
ヒートオンビート
マイネルファンロン
ユーキャンスマイル
以上5頭です。
「 デスデータ 」
このレースにおいて極めて好走率が悪いデスデータを調べました。
対象は過去10年の5番人気以下限定のもので、このレースの5番人気以下馬の複勝率は7,1%です。
・8歳以上(0・1・0・19)複勝率5,0%
・前走間隔中4~15週以外(0・0・0・16)複勝率0%
・前走敗戦馬の着差1,2秒以上(1・0・0・34)複勝率2,8%
・前走馬体重481キロ以上(1・0・0・73)複勝率1,3%
・前走追い込み馬(0・0・1・20)複勝率4,8%
・前走OPクラス以下(0・0・0・14)複勝率0%
このデスデータを全て突破した馬は
シルヴァーソニック
ヒートオンビート
以上2頭です。
最後に現時点での穴馬候補2頭を発表します。
それはこの馬(A)(B)☟
(A) ?????
前走はタイトルホルダー相手にコンマ1秒差の勝負。
また距離適性が未知数ではあるが、とにかく走りが安定している。
厩舎的にも長距離に定評がある厩舎で、初距離で嫌われるようなら面白いかもしれない。
あとは初斤量を克服してくれれば…
(B) シルヴァーソニック
OPの万葉ステークスでも勝てない馬が、G2の阪神大賞典でも圏内に入るというように3000m以上なら「相手なり」に喰らいついてくるくる。
鞍上も引き続き川田騎手で信頼できる。
またもう一つの押し材料として、前走馬体重448キロという小柄な馬で初の斤量58キロという不安材料はあるが、このレースの過去10年の5番人気以下で好走した馬9頭中4頭が意外にも前走馬体重448~456キロという範囲に密集している。
ちなみに複勝率では前走馬体重440~459キロの馬の複勝率は25%というかなりのハイアベレージ。
想定5番人気以下馬でこの馬体重範囲内に該当する馬はこの馬だけ。
コメントを残す