このレースは阪神競馬場で行われる芝2200m戦。
昨年に続き京都開催ではなく阪神開催となています。
今年のメンバーを見るとG1馬は牝馬のユーバーレーベン、9歳のマカヒキだけという例年の京都記念と比べるとややレベルの低いメンバー構成です。
毎年少頭数でのレースが多いのであまり荒れませんが、今年はどの馬にもチャンスがありそう。
例年の京都記念とは違った結末もあるかもしれません。
そして現在のnetkeibaさんの想定オッズは以下の通りです。
それではこれから脚質傾向・枠順傾向・血統傾向・消去法・デスデータの順で調べていきます。
(注)消去法やデスデータは、実際の人気と違っていた場合該当馬が変わることもあります。
「 脚質傾向データ 」
今年も昨年と同じく過去データに限りがあります。
よって2012年以降の同コース3勝クラス以上、馬場状態がなるべく近い開幕1~2日目で調べてみました。
以下がその脚質傾向です。
これを見ると開幕週らしく逃げ・先行馬の複勝率がかなり高い。
その一方で上り1位の複勝率が100%というのも見逃せないところ。
一応昨年の京都記念を見てみると、ラヴズオンリーユーこそ上り1位での勝利だったが、2・3着馬は上り4位以下の前残りでした。
しかも今年の登録馬を見ると逃げ馬どころか先行馬もほとんどいない状態。
上りの速い馬も見逃せませんが、やはり前に行ける馬に注目したい。
そこで圏内に入った39頭の前走を見てみるとその内37頭が…
① 前走4角7番手以内
上記の条件に該当する馬は
アフリカンゴールド
サンレイポケット
ディアマンミノル
マリアエレーナ
レッドガラン
以上5頭です。
例外だった2頭の内1頭は昨年このレースで1着だったラヴズオンリーユーだけ。
まあ前走がハイレベルの有馬記念ということを考えると前に行けなかったとしても頷ける。
とにかく前で競馬が出来る馬重視ですが、上り1位の複勝率100%ということを考えると上り最速を繰り出せそうな馬も注意したいですね。
ジャパンカップで上り2位を叩き出したユーバーレーベンが最有力候補かもしれない。
「 枠順傾向データ 」
枠順傾向も同じく同コース3勝クラス以上、馬場状態がなるべく近い開幕1~2日目で調べてみました。
以下が2012年以降の枠順傾向です。
これを見ると少頭数のレースばかりなのでゲートで見てもそれ程差はありませんが、勝ち馬は7番ゲート以内で複勝率では9番ゲート以内までが好走範囲。
今度は5番人気以下限定の枠順傾向です。
穴馬で見るとこちらも同じような傾向で9番ゲート以内までの馬が好走しています。
上記のデータを考慮して
1~9番ゲート有利
と判断します。
今回は登録馬が13頭いて想定騎手空欄はエヒトだけで12頭立てが予想される。
サンプルデータより多い頭数の可能性もあるが、それでもまだ少頭数と言える部類なのであまり枠順に敏感にならなくてもよいのかもしれない。
ただ勝ち馬が8番ゲート以降から出ていないということを考えるとやはり外目のゲートはやや割り引いて考えたい。
「 血統傾向データ 」
ここでは2017年以降の同コース1勝クラス以上、サンプル数10レース以上の種牡馬で調べてみました。
その傾向は以下の通りです。
桃色(サンデーサイレンス系)
濃い桃色(ロベルト系)
赤紫(ヘイロー系)
水色(ミスプロ系)
黄色(ノーザンダンサー系)
緑色(ナスルーラ系)
今回の推奨血統は
父に
・マンハッタンカフェ
・オルフェーヴル
・ルーラーシップ
・キズナ
・キングカメハメハ
・ハービンジャー
・ディープインパクト
です。
大体30%前後以上の種牡馬を挙げてみました。
昨年のこのレースでもディープ産駒のラヴズオンリーユー、ルーラーシップ産駒のダンビュライトが好走していますね。
今回の該当馬は
エヒト
タガノディアマンテ
ダノンマジェスティ
ディアマンミノル
マカヒキ
ラーゴム
レッドジェネシス
以上7頭です。
レッドジェネシス以外の6頭は想定6番人気以下馬です。
血統から穴を狙うならここ辺りが面白そうです。
「 消去法データ 」
消去法は2012年以降の過去10年分のもので1~4番人気の上位人気馬消去法と5番人気以下の穴馬消去法に分けています。
またこのデータは見方によっては捉え方は色々ですが、基本的に年単位で来た馬がいるかいないかで考えています。
まずは上位人気馬消去法です。
黄色部分は4番人気以内馬で、赤・青色部分は強調部分として色分けしています。
① 6歳以下
② 前走G1出走馬 又は 前走2着以内
この条件で毎年必ず好走馬が出ています。
想定4番人気以内馬で上記の条件に該当する馬は
ユーバーレーベン
レッドジェネシス
以上2頭です。
前走G1出走馬以外で見ると前走4着以内も好走していますが、過去10年の最先着馬は前走G1出走馬か前走2着以内です。
次に穴馬消去法です。
黄色部分は5番人気以下馬で、赤・青色部分は強調部分として色分けしています。
① 前走距離2000m以上
② 前走G1で7番人気以内
③ 前走G2・G3で5番人気以内 且つ 上り3位以内 or 4角4番手以内
この条件で穴馬が来た年は必ず好走馬が出ています。
想定5番人気以下馬で上記の条件に該当する馬は
アフリカンゴールド
タガノディアマンテ
レッドガラン
以上3頭です。
思考を停止して言うなら「とにかく5・6番人気を買えばいいんじゃない?」というレース。
好走馬7頭は全て5・6番人気となっています。
想定人気から見るとマリアエレーナとラーゴム辺りですかね。
「 デスデータ 」
このレースにおいて極めて好走率が悪いデスデータを調べました。
対象は5番人気以下限定のもので、このレースの5番人気以下馬の複勝率は10,0%です。
・関東馬(1・0・0・19)複勝率5,0%
・8歳以上(0・0・0・5)複勝率0%
・前走間隔中7週以内・中24週以上(1・0・0・47)複勝率2,0%
・前走8着以下(1・0・0・33)複勝率3,0%
・前走8番人気以下(0・0・0・37)複勝率0%
・前走から斤量増(0・0・0・16)複勝率0%
・前走馬体重500キロ以上(0・0・0・20)複勝率0%
・前走OPクラス以下(0・0・0・12)複勝率0%
・前走距離1800m以下・2600m以上(0・0・0・16)複勝率0%
今回このデスデータを全て突破した馬は残念ながらいませんでした。
流石に9項目全てを突破するのは難しかったですが、8項目を突破した馬が1頭いました。
それは…
マリアエレーナ
以上1頭です。
ちなみに減点材料の1項目は「前走間隔中7週以内・中24週以上」という項目でした。
最後に現時点での穴馬候補2頭を発表します。
それはこの馬(A)(B)☟
(A) ?????
今年のメンバーを見ると前に行く馬が殆どいない。
そこで脚質傾向で推奨したこの馬をピックアップした。
穴馬消去法でも推奨した馬であり、なにより今は馬に勢いがある。
問題は初距離だが、前走の走りからある程度目処が立ったと思う。
これで内枠が引ければチャンスはさらに広がるはず。
(B) マリアエレーナ
もしかしたら本命馬か対抗馬にしてしまう可能性もあるが、一応5番人気以下から選ぶとなるとどうしてもこの馬が残ってしまう。
この馬も脚質傾向で挙げた馬で今回のメンバーなら前目で競馬をできる確率はかなり高そう。
前走も差し有利な展開ながらこの馬だけが前で残った。
クロフネ産駒で2200mというと不安要素だが、2走前に勝利しているので問題ないか。
あとは7戦連続圏内確保という安定性も買い材料の一つです。
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