このレースは東京競馬場で行われる芝3600m戦。
今年の登録馬を見ると毎年のことですが、かなりの低レベルでとてもG2とは思えないメンバー構成。
普段なら即消しするような馬がたくさん集まり、近2年はかなりの荒れ模様。
その近2年はアルバートという絶対的な馬が陰りを見せてからの傾向。
今年も不動な馬がおらず難解な一戦になりそうです。
そして現在のnetkeibaさんの想定オッズは以下の通りです。
それではこれから脚質傾向・枠順傾向・血統傾向・消去法・デスデータの順で調べていきます。
(注)消去法やデスデータは、実際の人気と違っていた場合該当馬が変わることもあります。
「 脚質傾向データ 」
以下が過去10年の脚質傾向です。
これを見ると特筆なのは上り1位・2位の複勝率。
先行馬の複勝率もかなり高いですが、先行して圏内に入った馬13頭中6頭が上り1位・2位馬と重複しています。
よって注目はやはり上り1位・2位馬。
この上り2位以内で圏内に入った18頭の共通点を調べてみると、その内14頭が…
① 過去に3000m以上の重賞で上り3位以内を経験 又は 近3走全て上り3位以内
この条件に該当する馬は
オセアグレイト
ディバインフォース
トーセンカンビーナ
この中で重視するならオセアグレイトとディバインフォースですね。
オセアグレイトは昨年の勝ち馬で前走も上り3位というそれなりの脚は使っている。
またディバインフォースは前走上り1位で決め手ならメンバー1・2を争う馬。
「 枠順傾向データ 」
以下が過去10年の枠順傾向です。
これを見ると勝ち馬も2・3着馬も満遍なくどのゲートからも出ています。
有利不利は特に無さそう。
今度は5番人気以下限定の枠順傾向です。
穴馬で見ても同じような結果ですね。
内でも外でも大きな差は見られません。
上記のデータを考慮して
枠順有利不利無し
と判断します。
「 血統傾向データ 」
過去5年の傾向は以下の通りです。
桃色(サンデーサイレンス系)
濃い桃色(ロベルト系)
赤紫(ヘイロー系)
水色(ミスプロ系)
黄色(ノーザンダンサー系)
緑色(ナスルーラ系)
今回の推奨血統は
父・父母父・母父・母母父に
・トニービン内包馬
・ロベルト内包馬
です。
圏内馬15頭中オセアグレイト・リッジマン・プレストウィック・ファタモルガーナ以外の11頭がトニービン・ロベルト内包馬で約73%を占めています。
オセアグレイトは昨年の1着馬ではありますが、トニービン・ロベルトを内包していません。
今回の該当馬は
アイアンバローズ
アスティ
アドマイヤアルバ
ゴースト
シルヴァーソニック
セダブリランテス
マンオブスピリット
以上7頭です。
ちなみにトニービン・ロベルト持ちの4番人気以内馬は過去5年で毎年必ず1頭は圏内に入っている。
今回の想定4番人気以内馬でトニービン・ロベルト持ちの馬はアイアンバローズだけです。
「 消去法データ 」
消去法は2011年以降の過去10年分のもので1~4番人気の上位人気馬消去法と5番人気以下の穴馬消去法に分けています。
またこのデータは見方によっては捉え方は色々ですが、基本的に年単位で来た馬がいるかいないかで考えています。
まずは上位人気馬消去法です。
黄色部分は4番人気以内馬で、赤色部分は強調部分として色分けしています。
① 前走上り6位以内
想定4番人気以内馬で上記の条件に該当する馬は
オセアグレイト
以上1頭です。
毎年低レベルメンバーが集まるせいか、前走着順はそれほど関係ない。
それよりも上がり勝負の傾向が強いレースなので、前走である程度上がりの速い馬が有利な傾向があるようです。
次に穴馬消去法です。
黄色部分は5番人気以下馬で、赤・青色部分は強調部分として色分けしています。
① 前走アルゼンチン共和国杯出走馬 又は 前走5番人気以内
想定5番人気以下馬で上記の条件に該当する馬は
アドマイヤアルバ
ゴースト
ディバインフォース
トーセンカンビーナ
以上4頭です。
前走アルゼンチン組は惨敗馬でも特に問題ない。
ただ他の路線組はある程度の人気・着順・上がりが必要なのがわかります。
「 デスデータ 」
このレースにおいて極めて好走率が悪いデスデータを調べました。
対象は5番人気以下限定のもので、このレースの5番人気以下馬の複勝率は9,1%です。
・栗東所属騎手(0・0・0・13)複勝率0%
・前走より斤量2キロ増以上(0・0・0・30)複勝率0%
・前走馬体重495キロ以上(0・0・0・23)複勝率0%
・前走距離2000m未満(0・0・0・7)複勝率0%
このデスデータを全て突破した馬は
ディバインフォース
トーセンカンビーナ
以上2頭です。
この2頭でトーセンカンビーナはちょっと嫌いたいですね。
とにかく未だに出遅れ癖が治っていない。
4歳時の阪神大賞典では大出遅れでも2着にきた実績があるので長距離ならカバーできるという考えもあるが、あの時はまさに「勢いに乗っているディープインパクト産駒」という時期。
今は「旬を過ぎたディープインパクト産駒」で出遅れをカバーできる能力が未だにあるかは疑問です。
最後に現時点での穴馬候補を発表します。
それはこの馬(A)☟
(A) ?????
穴馬を1頭だけ選べと言われたら間違いなくこの馬を選ぶ。
とにかく決め手がモノを言うレースで、上り最速候補ならこの馬ではないか。
菊花賞でも上り3位の脚を使って4着という実績がある。
脚質傾向・穴馬消去法推奨馬でデスデータも突破した。
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