このレースは中京競馬場で行われる芝1200m戦。
今年も昨年に続き中京開催となっています。
昨年こそ上位人気馬独占でしたが、過去10年で5番人気以外の穴馬13頭中8頭が二桁人気馬というような波乱傾向のレース。
昨年だけ堅かったのは中京開催だったからなのか、たまたまなのかわかりませんが、ハンデ戦である以上狙っていくしかありません。
そして現在のnetkeibaさんの想定オッズは以下の通りです。
それではこれから脚質傾向・枠順傾向・血統傾向・消去法・デスデータの順で調べていきます。
(注)消去法やデスデータは、実際の人気と違っていた場合該当馬が変わることもあります。
「 脚質傾向データ 」
今年も中京開催ということで過去レースのデータは殆どありません。
ということで今回はBコース替わり初週で行われた昨年のシルクロードステークスと2016年以降Bコース替わり初週で行われた高松宮記念をサンプルデータとして使用します。
以下がその脚質傾向です。
これを見ると馬券になっているのはほぼ先行と差し馬だけ。
ちなみに昨年のシルクロードステークスの5着馬までの4角位置を調べてみると、1着から順に9・4・4・9・3番手で前過ぎず後ろ過ぎずです。
そこで上記のサンプルレース計7レースで、先行・差しで圏内に入った20頭を見てみると、前走4角10番手以下だった馬は4頭います。
*前走海外組は直近の国内戦を対象
ただこの4頭には言い訳できる部分があって…
2021年 シヴァージ (福永騎手初騎乗で脚質転換)
2018年 レッツゴードンキ (前走デビュー以来2回目のダート戦)
2016年 ビッグアーサー(前走京都のシルクロードSで大外枠)
2016年 アルビアーノ (前走大外枠で出遅れ)
ここから考えるとやはり理想は…
① 前走4角9番手以内
最低でもこれくらいの条件を満たす馬が理想です。
この条件に該当する馬は
カレンモエ
サヴォワールエメ
ショウナンバビアナ
ビアンフェ
マイスタイル
マイネルアルケミー
メイケイエール
レジェーロ
レッドアンシェル
以上9頭です。
除外対象馬は入っていません。
上位人気の一角であるジャンダルムですが、鋭い追い込みが武器の馬。
あの鋭い末脚は魅力ですが、脚質的にはこのレースとは合わないと思います。
2・3着狙いなら買ってもいいが、1着狙いとなると…あとは土曜の馬場次第。
「 枠順傾向データ 」
枠順傾向も脚質傾向と同じく、昨年のシルクロードステークスと2016年以降Bコース替わり初週で行われた高松宮記念をサンプルデータとして使用します。
以下がその傾向です。
これを見ると9番ゲート以降から好走率が下がっていることが分かります。
今度は5番人気以下限定の枠順傾向です。
穴馬で見ると明らかに外枠不利。
16番ゲートから唯一好走したのは2020年の高松宮記念でどの馬も逃げずに楽逃げしたモズスーパーフレアです。
全体傾向も加味して考えると
1~9番ゲート有利
と判断します。
ただ昨年のこのレースは外差し馬場でした。
一応土曜の馬場を確認しておいた方が良いでしょう。
「 血統傾向データ 」
血統傾向でもまたまたシルクロードステークスと高松宮記念のデータを使用します。
2017年以降の傾向は以下の通りです。
桃色(サンデーサイレンス系)
濃い桃色(ロベルト系)
赤紫(ヘイロー系)
水色(ミスプロ系)
黄色(ノーザンダンサー系)
緑色(ナスルーラ系)
今回の推奨血統は
父に
・ミスプロ系
・ストームキャット系(大系統ノーザンダンサー系)
です。
高松宮記念ではミスプロ系が強いですが、昨年のシルクロードステークスではノーザンダンサー系の1・2着。
但しこの2頭はノーザンダンサー系の中でもストームキャット系に部類します。
2019年のミスターメロディも同じくストームキャット系でした。
今回の該当馬は
カレンモエ
トウショウピスト
ホープフルサイン
マイネルアルケミー
ミッキーワイルド
以上5頭です。
一応5頭残りましたが、馬柱を見る限りカレンモエくらいしか買えないかな。
それに今年は父サンデーサイレンス系の登録馬がかなりいるので、さすがに1頭以上は絡むと思います。
「 消去法データ 」
消去法は2012年以降の過去10年分のもので1~4番人気の上位人気馬消去法と5番人気以下の穴馬消去法に分けています。
またこのデータは見方によっては捉え方は色々ですが、基本的に年単位で来た馬がいるかいないかで考えています。
まずは上位人気馬消去法です。
黄色部分は4番人気以内馬で、赤・青色部分は強調部分として色分けしています。
① 7歳以下
② 斤量55キロ以上
③ 前走スプリンターズS 又は OPクラス以上の関西圏のレースに出走
④ 前走芝1200~1400m
⑤ 前走スプリンターズSで6番人気以内or3着以内 又は その他路線で5着以内
この条件で毎年必ず好走馬が出ています。
想定4番人気以内馬で上記の条件に該当する馬は
カレンモエ
ジャンダルム
以上2頭です。
次に穴馬消去法です。
黄色部分は5番人気以下馬で、赤部分は強調部分として色分けしています。
① 斤量53キロ以上
② 前走関西圏のレースに出走
③ 前走距離芝1200~1400m
④ 前走5着以内or5番人気以内
穴馬が来なかった昨年を除く9年中8年でこの条件が該当します。
想定5番人気以下馬で上記の条件に該当する馬は
タイセイアベニール
ナランフレグ
マイスタイル
以上3頭です。
除外対象馬は入れていません。
「 デスデータ 」
このレースにおいて極めて好走率が悪いデスデータを調べました。
対象は2012年以降の5番人気以下限定のもので、このレースの5番人気以下馬の複勝率は10,3%です。
・7歳以上(0・0・2・45)複勝率4,3%
・斤量52キロ以下(0・0・0・7)複勝率0%
・前走間隔中10週以上(0・0・1・23)複勝率4,1%
・前走敗戦馬の着差1,3秒以上(0・0・0・9)複勝率0%
・前走から斤量増(0・1・0・20)複勝率4,8%
・前走馬体重445キロ以下・511キロ以上(0・0・0・20)複勝率0%
・前走G1出走馬(0・0・0・9)複勝率0%
・前走距離1600m以上(0・0・0・7)複勝率0%
・前走関西圏以外の出走馬(0・0・1・33)複勝率2,9%
このデスデータを全て突破した馬は
サヴォワールエメ
ホープフルサイン
以上2頭です。
最後に現時点での穴馬候補2頭を発表します。
それはこの馬(A)(B)☟
他にも穴馬候補が数頭いるので最終的に枠順次第になるが、現時点ではこの2頭を選びます。
(A) ?????
4走前から馬が一変して連続好走していた。
前走はファストフォース相手に競りかけるちょっと強引すぎる競馬で惨敗。
ファストフォース以外の4着馬まではほぼ追い込み馬で決着するような展開で仕方なし。
今回は鞍上も乗り替わり程よい配置で競馬をしてくれそう。
また項目がかなり多かったデスデータを突破している馬でもあるので、その点でも評価している。
(B) ナランフレグ
同コース成績(1・2・0・1)複勝率75%でこのコースを得意としている。
現在OPクラス連続連対中で勢いに乗っているところ。
展開待ちの馬ではあるが、穴馬消去法で残った数少ない馬の1頭。
土曜が余程の前残り馬場でもなければ狙ってみたい。
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