このレースは中京競馬場で行われる芝1200m戦。
昨年までスプリント路線を賑わせていたピクシーナイトは骨折による長期離脱、ダノンスマッシュ・モズスーパーフレア・グランアレグリアは引退で、スプリント路線の大将格で残ったのはレシステンシアくらい。
昨年と比べるとやや物足りないメンバーだが、その分馬券的には面白くなってきそうです。
そして現在のnetkeibaさんの想定オッズは以下の通りです。
それではこれから脚質傾向・枠順傾向・血統傾向・消去法・デスデータの順で調べていきます。
(注)消去法やデスデータは、実際の人気と違っていた場合該当馬が変わることもあります。
「 脚質傾向データ 」
以下が過去10年の脚質傾向です。
これを見ると追い込み馬の成績が悪く、上り1位の成績もイマイチ。
上り1位で圏内に入った馬を見るとダノンスマッシュ・グランアレグリア・レッツゴードンキ・ロードカナロアで名馬級の馬やG1馬くらいでないと届かないレベル。
そこから判断するとある程度前で競馬をする必要がありそう。
そこで海外馬エアロヴェロシティを除く逃げ~差し馬で圏内に入った馬の共通点を調べてみると、殆ど好走しない条件があって…
① 前走4角12番手以下
*前走海外遠征馬は前々走の国内戦を対象
28頭中27頭がこの条件に該当しない。
唯一該当してしまったのは2016年のアルビアーノなのだが、この馬の前走は大外枠からの出遅れが全てで、基本的にはやはり後方馬はマイナスでしょう。
この条件に該当してしまったマイナス評価の馬は
エイティーンガール
トゥラヴェスーラ
ナランフレグ
ライトオンキュー
以上4頭です。
トゥラヴェスーラとナランフレグ辺りは穴人気しそうですが微妙ですね。
「 枠順傾向データ 」
以下が過去10年の枠順傾向です。
これを見ると9番ゲート以内と10番ゲート以降で区切るなら、9番ゲート以内が有利なように見える。
ただ1・2番ゲートの成績はイマイチ。
そして10番ゲート以降も悲観する程悪い成績ではありません。
今度は5番人気以下限定の枠順傾向です。
穴馬で見ると内枠か外枠かという両極端。
中枠は付近は全滅です。
ただここで外枠の13~17番ゲートから圏内に入った馬を見てみると…
4頭中3頭が4角2番手以内の馬です。
ここから判断すると外枠から好走するには一気のスタートダッシュで距離ロスをなくすこと。
つまり距離ロスの無い内枠が有利ということではないでしょうか。
上記のデータを考慮して
1~9番ゲート有利
と判断します。
ただ逃げ・番手で競馬が出来そうな馬は外枠でも注意が必要でしょう。
今回のメンバーで言うとキルロード・ファストフォース・レシステンシア・ロータスランド辺りが逃げ・番手候補。
ここ辺りの馬は枠順次第ですが、先手を取れそうなら外枠でも評価は下げなくても良いかもしれません。
「 血統傾向データ 」
過去5年の傾向は以下の通りです。
桃色(サンデーサイレンス系)
濃い桃色(ロベルト系)
赤紫(ヘイロー系)
水色(ミスプロ系)
黄色(ノーザンダンサー系)
緑色(ナスルーラ系)
今回の推奨血統は
父に
・ミスプロ系
又は
母父or母母父に
・ダンチヒ系
です。
もうミスプロ系が圧倒的なのはわかりますが、ミスプロ系以外の6頭中3頭のレシステンシア・ショウナンアンセム・ナックビーナスがダンチヒ持ちです。
今回の該当馬は
カイザーメランジェ
キルロード
サリオス
ジャンダルム
ダイアトニック
ダイメイフジ
ファストフォース
メイケイエール
レイハリア
レシステンシア
以上10頭です。
2020年はクリノガウディーの1着降着により、確定した着順はモズスーパーフレア1着・グランアレグリア2着・ダイアトニック3着となります。
「 消去法データ 」
消去法は2012年以降の過去10年分のもので1~4番人気の上位人気馬消去法と5番人気以下の穴馬消去法に分けています。
またこのデータは見方によっては捉え方は色々ですが、基本的に年単位で来た馬がいるかいないかで考えています。
まずは上位人気馬消去法です。
黄色部分は4番人気以内馬で、赤色部分は強調部分として色分けしています。
① 7歳以下
② 前走1着 or 1番人気
非常にシンプルな条件ですが、この条件で毎年必ず好走馬が出ています。
想定4番人気以内馬で上記の条件に該当する馬は
グレナディアガーズ
メイケイエール
以上2頭です。
次に穴馬消去法です。
黄色部分は5番人気以下馬で、赤色部分は強調部分として色分けしています。
① 6歳以下
② 前走オーシャンステークス・シルクロードステークス出走馬
③ 前走5着以内 or 5番人気以内
④ 前走4角6番手以内 or 上り1位
穴馬が来た年は過去10年で7回ありますが、この条件でその全ての年で好走馬が出ています。
想定5番人気以下馬で上記の条件に該当する馬は
ナランフレグ
ファストフォース
以上2頭です。
ただナランフレグの場合、脚質傾向でマイナス評価と書いた前走4角12番手以下。
更に絞るならファストフォース1頭となります。
「 デスデータ 」
このレースにおいて極めて好走率が悪いデスデータを調べました。
対象は5番人気以下限定のもので、このレースの5番人気以下馬の複勝率は5,8%です。
・7歳以上(0・0・0・40)複勝率0%
・前走間隔中9週以上(0・0・0・12)複勝率0%
・前走6番人気以下 且つ 6着以下(0・0・0・43)複勝率0%
・前走馬体重469キロ以下(0・0・0・31)複勝率0%
・前走OPクラス以下(0・0・0・9)複勝率0%
・前走距離1200m以外(0・0・0・54)複勝率0%
このデスデータを全て突破した馬は
シャインガーネット
ナランフレグ
ファストフォース
以上3頭です。
最後に現時点での穴馬候補2頭を発表します。
それはこの馬(A)(B)☟
(A) ?????
Bコース替わり初週で毎年前有利な傾向がある。
過去10年で圏内に入った5番人気以下馬は計8頭いるが、その8頭の当レース4角位置は…
1・2・11・6・4・2・13・1番手で傾向から言うと最低でも6番手以内に付けられそうな馬を選びたい。
人気薄で面白いと思うのがこの馬。
穴馬消去法・デスデータ突破馬であり前に行ける脚もある。
今回のメンバーなら逃げ・番手の位置を取れる可能性は十分ある。
あとは内枠さえ引ければですね。
(B) ナランフレグ
脚質傾向でも書いたが、前走4角12番手以下だった馬の成績は(0・0・1・28)複勝率3,4%。
当レースで4角13番手以下だった馬の成績は(0・0・1・49)複勝率2,0%。
多分当日の位置取りは13番手以下からの競馬になる可能性はかなり高そう。
正直このデータを見ると買いたくなくなるが、プラスデータもあってデスデータ突破馬であり、相性の良いオーシャンステークス組。
4戦連続上り最速で4戦連続圏内、まさに鬼脚という言葉がピッタリで嵌る可能性も捨てきれない。
切るかもしれないが現時点では候補として残しておきます。
コメントを残す