このレースは中山競馬場で行われる芝2000m戦。
2022年一発目の重賞です。
決まり文句ですが「一年の計は金杯にあり」というようにスタートダッシュを何としても決めたい。
ただ来年も低回収率は狙わず一撃回収で攻めていきます。
今年の登録馬を見るとステラヴェローチェがいますね。
有馬記念からの連闘で本当に使ってくるのでしょうか?
現時点では騎手も未定で普通ならあり得ないと思います。
基本的にはこの馬は出走しないという前提で予想していきます。
そして現在のnetkeibaさんの想定オッズは以下の通りです。
それではこれから脚質傾向・枠順傾向・血統傾向・消去法・デスデータの順で調べていきます。
(注)消去法やデスデータは、実際の人気と違っていた場合該当馬が変わることもあります。
「 脚質傾向データ 」
以下が中山競馬場改修工事後の過去7年の脚質傾向です。
これを見ると逃げ・先行馬の複勝率がかなり高い。
そこで逃げ・先行馬の前走脚質に注目してみると、後方勢にも同じ共通点がありました。
圏内に入った21頭の内18頭が…
① 前走4角6番手以内
これは脚質関係なく共通する条件ですが、逃げ・先行馬に限ると圏内馬11頭中10頭が
② 当日8番ゲート以内
つまり前走4角6番手以内で当日8番ゲート以内。
ちなみに9番ゲート以降から圏内に来た逃げ・先行馬はリピーターのウインイクシードだけです。
現時点で①の条件に該当する馬は
アトミックフォース
ウインイクシード
コスモカレンドゥラ
シャムロックヒル
トーセンスーリヤ
ヒートオンビート
マイネルフラップ
レッドガラン
ロザムール
以上9頭です。
この9頭から当日8番ゲート内に入った馬が最終的な脚質傾向推奨馬となります。
ただこの9頭の中で当日8番ゲート以内に入らなかった馬でも、注意は必要でしょう。
「 枠順傾向データ 」
以下が同じく中山競馬場改修工事後の過去7年の枠順傾向です。
これを見ると全体傾向としては12番ゲート以降から好走率が落ちているのが分かります。
今度は5番人気以下限定の枠順傾向です。
昨年はウインイクシードが16番ゲートから2番手に付けて好走しましたが、外枠から好走できるとしたら逃げ馬か番手につけられる馬くらい。
穴馬で見るとやはり外枠は不利と言えるでしょう。
甘めに見ても好走範囲は11番ゲート以内だが絞れば8番ゲート以内。
過去10年で穴馬が好走した年は9年ありますが、その内8年は必ず8番ゲート以内の馬が好走していました。
上記のデータを考慮して
1~8番ゲート有利
と判断します。
特に12番ゲート以降からは先手や番手に取り付けそうな馬以外はあまり手を出したくないですね。
「 血統傾向データ 」
過去5年の傾向は以下の通りです。
桃色(サンデーサイレンス系)
濃い桃色(ロベルト系)
赤紫(ヘイロー系)
水色(ミスプロ系)
黄色(ノーザンダンサー系)
緑色(ナスルーラ系)
今回の推奨血統は
父に
・ステイゴールド
・ノーザンダンサー系
又は
母父に
・ナスルーラ系
です。
昨年以外はステイゴールド産駒かノーザンダンサー系をとにかく買っておけというくらいの大活躍。
あとは過去5年の複勝率が44,4%もある母父ナスルーラ系。
ただこの複勝率はリピーター馬によって上昇した数字なので正直半信半疑だが、一応傾向として取り上げました。
今回の該当馬は
ウインイクシード
シャムロックヒル
トーセンスーリヤ
ヒンドゥタイムズ
以上4頭です。
個人的にはノーザンダンサー系のトーセンスーリヤとヒンドゥタイムズは注目ですね。
ちなみに先ほど述べたリピーター馬ですが、今年は昨年に続き3年連続のウインイクシードが登録していてリピーター資格があるのはこの馬だけです。
8歳馬というのは気になりますが…
「 消去法データ 」
消去法は2012年以降の過去10年分のもので1~4番人気の上位人気馬消去法と5番人気以下の穴馬消去法に分けています。
またこのデータは見方によっては捉え方は色々ですが、基本的に年単位で来た馬がいるかいないかで考えています。
まずは上位人気馬消去法です。
黄色部分は4番人気以内馬で、赤・青色部分は強調部分として色分けしています。
① 7歳以下
② 斤量54キロ以上
③ 前走一桁着順
④ 前走G1出走馬or前走距離1800~2000m
⑤ 前走G1出走馬以外は3着以内or2番人気以内
⑥ 前走上り2位以内or4角6番手以内
冒頭でも書きましたがステラヴェローチェが出走するとは思えないので、今回は想定5番人気以内馬を上位人気馬として扱います。
上記の条件に該当する馬は
ステラヴェローチェ
ヒートオンビート
以上頭2です。
ステラヴェローチェが出走しないという前提で考えると実質残った馬はヒートオンビートだけです。
ハンデ戦で荒れるレースではありますが、意外と1着馬は過去10年中9頭が4番人気以内。
頭だけは人気馬で固定しても良さそうなので、そうなるとヒートオンビートは有力。
ただハンデ戦で1番人気はあまり買いたくないというのが正直なところだが、過去5年で見ると1番人気馬は3勝しているので悩みますね。
鞍上も横山武史騎手となると下手に逆らわない方が良いかもしれない。
次に穴馬消去法です。
黄色部分は5番人気以下馬で、赤色部分は強調部分として色分けしています。
① 7歳以下
② 斤量53キロ以上
③ 前走距離1800~2000m
④ 前走5着以内or重賞出走馬
⑤ 前走上り5位以内or4角4番手以内
想定5番人気以下馬で上記の条件に該当する馬は
スカーフェイス
マイネルフラップ
以上2頭です。
前走着順の悪い馬が多く④の条件で脱落馬が続出。
結局2頭だけしか残りませんでした。
ただマイネルフラップは現時点では除外対象です。
除外対象馬を除けば唯一残った馬スカーフェイスだけだし、それなりに評価しなくてはいけないかもしれません。
「 デスデータ 」
このレースにおいて極めて好走率が悪いデスデータを調べました。
対象は5番人気以下限定のもので、このレースの5番人気以下馬の複勝率は11,0%です。
・8歳以上(0・0・0・26)複勝率0%
・斤量52キロ以下(0・0・0・10)複勝率0%
・前走6着以下のOPクラス以下出走馬と前走G1出走馬(0・0・0・33)複勝率0%
・前走敗戦馬の着差1,7秒以上(0・0・0・15)複勝率0%
・前走から斤量2,5キロ以上減(0・0・0・14)複勝率0%
・前走馬体重520キロ以上(0・0・0・16)複勝率0%
・前走距離1800~2000m以外(0・0・0・20)複勝率0%
このデスデータを全て突破した馬は
スカーフェイス
以上1頭です。
穴馬消去法と同じくこの馬が残ってしまいました。
その理由は先ほども書いたが前走着順。
この馬以外の穴馬で前走掲示板に入った馬はレッドガランだけなんですよね。
最後に現時点での穴馬候補2頭を発表します。
それはこの馬(A)(B)☟
(A) ?????
とにかくこの馬の買い要素はコース適性、この一言に尽きる。
この馬が過去に中山コースで圏内に入ったのは計9回でその時の人気を見ると、7番人気・11番人気・6番人気・2番人気・1番人気・4番人気・4番人気・3番人気・9番人気でその内4番人気以下が6回もある。
人気で好走するなら適性というより純粋な能力とも言えるが、この馬の場合人気薄での好走が多い。
これは明らかにコース適性の高さ。
年齢的に厳しくなってきたことにより、評価が下がるようなら逆にお買い得かも。
前走を見る限り衰えはそこまでなさそうなので、あとは内枠が引ければ最高です。
(B) スカーフェイス
データ重視で考えるとこの馬は押さえておきたいですね。
除外対象馬を除けば穴馬消去法・デスデータ突破馬はこの馬だけ。
ただ不安点もあり切れる脚は持っているがポジションがいつも後方。
中山コースでいつものように後方だと厳しいかもしれない。
望みがあるとすればロザムールとシャムロックヒルの2頭がペースを上げてくれる可能性があるということ。
そしてヒートオンビートに前走コンマ2秒差の負けだが、今回こちらは斤量が2キロ軽くなるということ。
ハンデ頼みの展開待ちだが人気がないなら押さえても良いと思う。
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