このレースは中山競馬場で行われる芝1800m戦。
過去10年で3番人気以内馬が9勝挙げている比較的堅いレース。
毎年少頭数でG1で連対するような馬が参戦することも理由の一つでしょう。
今年は断然人気が予想されるダノンザキッドが参戦。
ここでは格が違うかもしれません。
また先週でJRAの重賞1番人気連敗記録がようやくストップ。
こういうあとは逆に1番人気が連続して好走してしまう予感がする。
1番人気を基本的に嫌いたい自分にとっては悩ましいレースです。
そして現在のnetkeibaさんの想定オッズは以下の通りです。
それではこれから脚質傾向・枠順傾向・血統傾向・消去法・デスデータの順で調べていきます。
(注)消去法やデスデータは、実際の人気と違っていた場合該当馬が変わることもあります。
「 脚質傾向データ 」
以下が中山競馬場改修工事後の過去7年の脚質傾向です。
これを見ると先行馬の成績が異常に高いことが分かります。
次いで逃げ馬の複勝率も30%近くあることからこのレースはとにかく前で競馬が出来る馬を重視するべきレースでしょう。
その中でも特に注目はやはり先行馬。
そこで登録馬を見てみると、今回は非常にわかりやすい。
多分逃げるのはパンサラッサ。
そして近走の走りから先行馬となり得る存在はトーラスジェミニ・コントラチェック、あとは前走以外はほぼ逃げ・番手のウインイクシード・ワールドリバイバル。
この4頭が脚質傾向的には推奨馬となります。
ただパンサラッサ含めこの5頭が譲り合いできないような展開になるようであれば、今年は後方勢有利ということも十分考えられるでしょう。
「 枠順傾向データ 」
以下が脚質傾向と同じく改修工事後の過去7年の枠順傾向です。
これを見ると勝ち馬は全て9番ゲート以内。
複勝率で見ると10番ゲート以内が安定しているように見えます。
ただこのレースは基本的に少頭数のレースが多いので、多頭数の外枠が不利と言い切れるデータがありません。
今度は5番人気以下限定の枠順傾向です。
穴馬で見るとコンスタントに好走馬が出ているのは全体傾向と同じく10番ゲートまで。
上記のデータを考慮して
1~10番ゲート有利
と判断します。
あとはどの程度回避馬が出るかですね。
現時点の登録馬は17頭いますが、回避があまり多いようだとこの傾向はあまり意味がなくなります。
「 血統傾向データ 」
過去5年の傾向は以下の通りです。
桃色(サンデーサイレンス系)
濃い桃色(ロベルト系)
赤紫(ヘイロー系)
水色(ミスプロ系)
黄色(ノーザンダンサー系)
緑色(ナスルーラ系)
今回の推奨血統は
父に
・キングカメハメハ系
・ノーザンダンサー系
・ステイゴールド系
又は
母父・母母父に
・ボールドルーラー系
です。
昨年まではあまり気にしてなかったですが、過去5年全ての年で母父・母母父にボールドルーラーの血を持つ馬が好走しています。
今回の該当馬は
アドマイヤハダル
ウインイクシード
カラテ
パンサラッサ
ヒュミドール
レッドサイオン
ワールドウインズ
以上7頭です。
今回の登録馬で母父・母母父にボールドルーラーの血を持つ馬は昨年の好走馬ウインイクシードだけとなります。
「 消去法データ 」
消去法は2012年以降の過去10年分のもので1~4番人気の上位人気馬消去法と5番人気以下の穴馬消去法に分けています。
またこのデータは見方によっては捉え方は色々ですが、基本的に年単位で来た馬がいるかいないかで考えています。
まずは上位人気馬消去法です。
黄色部分は4番人気以内馬で、赤色部分は強調部分として色分けしています。
① 6歳以下
② 前走G1出走馬 又は 前走重賞で2着以内or1番人気
この条件で必ず毎年好走馬が出ています。
想定4番人気以内馬で上記の条件に該当する馬は
ダノンザキッド
パンサラッサ
以上2頭です。
唯一の例外馬は2015年のロゴタイプだけ。
前走が根岸ステークスという異例のローテでした。
次に穴馬消去法です。
黄色部分は5番人気以下馬で、赤・青色部分は強調部分として色分けしています。
① 前走重賞組
② 前走距離1400~2000m
③ 前走G1出走馬 又は 前走G2・G3で4角3番手以内
*2020年のソウルスターリングは2戦連続で回避しているため3走前のデータです。
穴馬が来た年は計7年ありますが、この条件で7年全ての年で必ず1頭以上は好走馬が出ています。
想定5番人気以下馬で上記の条件に該当する馬は
コントラチェック
トーラスジェミニ
ワールドリバイバル
以上3頭です。
この中でコントラチェックとトーラスジェミニは基本的には逃げ、もしくは番手の馬。
今年は逃げ馬パンサラッサが登録しているので、そこ辺りの兼ね合いが難しいですね。
「 デスデータ 」
このレースにおいて極めて好走率が悪いデスデータを調べました。
対象は5番人気以下限定のもので、このレースの5番人気以下馬の複勝率は14,1%です。
・前走間隔中3週以内・21週以上(0・0・0・20)複勝率0%
・前走馬体重470キロ以下(0・0・0・18)複勝率0%
・前走OPクラス以下(0・1・0・19)複勝率5,0%
・前走距離2200m以上(0・0・0・21)複勝率0%
このデスデータを全て突破した馬は
ウインイクシード
コントラチェック
以上2頭です。
基本的にデスデータの基準は5%前後くらいまでと考えています。
8歳馬のウインイクシードですが、8歳馬(0・0・1・10)複勝率9,1%というデータがあります。
複勝率自体は10%に近くデスデータには入れませんでしたが、字面だけ見るとやや不安はあります。
最後に現時点での穴馬候補2頭を発表します。
それはこの馬(A)(B)☟
(A) ?????
過去10年の5番人気以下馬で圏内に入った穴馬11頭中逃げ・先行馬が10頭。
脚質傾向でも書いたが、開幕週で明らかに前有利のレース。
そこでこの馬を挙げたい。
同コース実績(1・1・1・1)複勝率75%。
前走も敗れはしたが痛恨の大外枠を考えればかなり健闘したと思う。
あとは内枠さえ引ければ去年の再現があっても不思議ではない。
(B) ヒュミドール
もう1頭先行馬を挙げようと思ったが、今回の登録馬で近3走中逃げた経験のある馬はパンサラッサ・トーラスジェミニ・コントラチェック・ウインイクシード・ワールドリバイバルの5頭。
仮にペースが流れた場合を考えて、差し馬ならこの馬は面白いかも。
このレースと相性の良いステイゴールド系で、鞍上は初コンビだが前走より強化されたと思う。
近3走中2度好走しているが共に小回りコースで先行勢の直後に付けてのチョイ差し。
今回仮に先行激化した場合、後ろ過ぎない位置取りからの競馬が出来ればチャンスが巡ってきそう。
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