このレースは東京競馬場で行われる芝2400m戦。
今年は外国馬が4頭も参戦し、対する日本勢はシャフリヤール・デアリングタクトの2頭のG1馬がいるものの勢い的には昇り調子とも言えない。
勢いがあり格もある馬は天皇賞3着のダノンベルーガくらい。
毎年海外馬は即消ししていますが、今年はもしかしたら海外馬の圏内もありそうで大混戦のレースになるのではないでしょうか。
そして現在のnetkeibaさんの想定オッズは以下の通りです。
それではこれから脚質傾向・枠順傾向・血統傾向・消去法・デスデータの順で調べていきます。
(注)消去法やデスデータは、実際の人気と違っていた場合該当馬が変わることもあります。
「 脚質傾向データ 」
以下が過去10年の脚質傾向です。
これを見ると先行・差しで9勝挙げています。
逆に追い込み馬は0勝で、上り1位馬が1勝しか挙げていないのはかなり珍しい。
基本的にある程度前でソコソコの上りを使えるくらいの馬が丁度良いのかもしれません。
そこである程度前で競馬が出来る馬という視点で注目してみると、ある共通点がありました。
前走脚質だけでは共通点があまりありませんでしたが、近2走で調べてみると圏内馬30頭中25頭が…
① 近2走以内に4角6番手以内を経験
近2走以内に4角6番手以内を経験していなかった馬は5頭いますがこれは全て2015年以前のもので、2016年以降の圏内馬18頭は全て近2走以内に4角6番手以内を経験しています。
そこで2016年以降に注目してみました。
ただ4角6番手以内という条件だけでは緩すぎるのでもう少し条件を付けると圏内馬18頭中17頭が…
② 前走G2クラス以上出走馬
③ 前走G2出走馬は4着以内
④ 近2走以内に4角6番手以内を経験した重賞で4着以内
この条件に該当する馬は
シャフリヤール
ボッケリーニ
以上2頭です。
回避予定馬・外国馬に関してはデータ不足のため対象に入れていません。
「 枠順傾向データ 」
以下が過去10年の枠順傾向です。
これを見るとやはり目につくのが1・2番ゲートで5勝挙げているという点ですね。
また3~7番ゲート内でも3勝挙げていて、複勝率で見ても全体的に1~7番ゲートの好走率が高い。
ただ15番ゲートの好走率も高く外が絶対的に不利とも言い切れないか。
今度は5番人気以下限定の枠順傾向です。
穴馬で見ると全体傾向と違って満遍なくどの馬番からも好走馬が出ていますね。
上位人気馬なら内枠有利、穴馬ならそれほど枠順は気にしなくてもよいという傾向がありそうです。
上記のデータを考慮して
枠順有利不利無し
と判断します。
ただ頭を決めるなら7番ゲート以内が良いかもしれません。
「 血統傾向データ 」
過去5年の傾向は以下の通りです。
桃色(サンデーサイレンス系)
濃い桃色(ロベルト系)
赤紫(ヘイロー系)
水色(ミスプロ系)
黄色(ノーザンダンサー系)
緑色(ナスルーラ系)
上記の表を見ると父×母父の組み合わせとしてはほとんどパターン化されています。
それを踏まえて今回の推奨血統は
・父ヘイルトゥリーズン系×母父ミスプロ系
・父ミスプロ系×母父ヘイルトゥリーズン系
又は
父に
・ディープインパクト
です。
パターン化されていない馬は3頭いますが、その内2頭はディープ産駒です。
今回の該当馬は
シャフリヤール
テーオーロイヤル
デアリングタクト
トラストケンシン
ボッケリーニ
以上5頭です。
回避予定馬は対象に入れてません。
ディープインパクト産駒に関しては母父にミスプロ系でなくても好走しています。
「 消去法データ 」
消去法は2012年以降の過去10年分のもので1~4番人気の上位人気馬消去法と5番人気以下の穴馬消去法に分けています。
またこのデータは見方によっては捉え方は色々ですが、基本的に年単位で来た馬がいるかいないかで考えています。
まずは上位人気馬消去法です。
黄色部分は4番人気以内馬で、赤色部分は強調部分として色分けしています。
① 5歳以下
② 前走G1出走馬
現時点の想定オッズを見ると3強構成。
今回は想定3番人気以内馬を対象とします。
想定3番人気以内馬で上記の条件に該当する馬は
シャフリヤール
ダノンベルーガ
以上2頭です。
唯一消えたのは前走京都大賞典のヴェラアズール。
エイシンフラッシュ産駒というと重賞ではパンチ不足だが、今回のメンバーならチャンス十分な気もするんですよね。
次に穴馬消去法です。
黄色部分は5番人気以下馬で、赤・青色部分は強調部分として色分けしています。
① 前走距離2000m以上でG2クラス以上
② 前走G2で4着以内 且つ 4角5番手以下
③ 前走G1で4角7番手以下
こちらも同じく現時点の想定オッズを見ると3強構成なので、今回は想定4番人気以下馬を対象とします。
想定4番人気以下馬で上記の条件に該当する馬は
カラテ
デアリングタクト
ハーツイストワール
ボッケリーニ
ユーバーレーベン
以上5頭です。
上記の項目には入れませんでしたが、2015年のラストインパクト以外には過去にG1で3着以内に入った実績がありました。
この5頭から更に絞るならデアリングタクトとユーバーレーベンがデータ的にはイチオシですね。
「 デスデータ 」
このレースにおいて極めて好走率が悪いデスデータを調べました。
対象は過去10年の5番人気以下限定のもので、このレースの5番人気以下馬の複勝率は6,6%です。
・6歳以上(0・0・1・45)複勝率2,2%
・前走間隔8週以上(0・0・0・20)複勝率0%
・前走敗戦馬の着差0,9秒以上(0・0・1・37)複勝率2,6%
・前走脚質逃げ・先行(0・0・0・23)複勝率0%
・前走G3以下(0・0・0・12)複勝率0%
・前走距離1800m以下(0・0・0・6)複勝率0%
オッズが3強構成となっているのど、対象は想定4番人気以下馬を対象としました。
このデスデータを全て突破した馬は
テュネス
ユーバーレーベン
以上2頭です。
テュネスに関しては前走脚質が不明ですが、今回は対象に入れました。
最後に現時点での穴馬候補を発表します。
それはこの馬(A)☟
(A) ?????
まずは脚質傾向から2016年以降の圏内馬18頭は全て近2走以内に4角6番手以内を経験。
そして穴馬消去法から過去10年の5番人気以下から好走した馬8頭全ての共通点は前走4角5番手以下。
要は前走4角5番手以下 且つ 近2走以内に4角6番手以内を経験した馬が好走傾向にある。
この条件を満たしている穴馬はハーツイストワールとヴェルトライゼンデと今回推奨馬の3頭。
この3頭から今回推奨した馬を選んだ理由は上記理由に加え、元々安定感のある馬だが距離を2200以上に路線変更してから成績は(1・2・1・0)。
更に東京2400と言えばトニービン内包馬で、全兄には晩成で活躍したラブリーデイがいる。
G1初挑戦に加え、安定性があるとはいえパンチ不足の馬だが今回のメンバーなら好走しても不思議ではないと思う。
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