このレースは阪神競馬場で行われる芝2000m戦。
今年で2回目となる阪神開催の秋華賞です。
注目は何と言っても牝馬3冠がかかっているスターズオンアース。
他には馬体さえ戻れば逆転も十分可能な桜花賞1番人気のナミュール、オークス2着・紫苑ステークス1着のスタニングローズ、オークスで支持されながらも敗れはしたが、前哨戦で快勝したアートハウスにも目が離せません。
4強の壁は厚そうですが、下位人気馬にも期待できそうな馬が何頭かいるのでそれなりに期待はしています。
そして現在のnetkeibaさんの想定オッズは以下の通りです。
それではこれから脚質傾向・枠順傾向・血統傾向・消去法・デスデータの順で調べていきます。
(注)消去法やデスデータは、実際の人気と違っていた場合該当馬が変わることもあります。
「 脚質傾向データ 」
まず最初に過去の同コースG1の大阪杯と昨年の阪神開催の秋華賞を比べると、大阪杯は基本的に前有利。
対して昨年の阪神開催の秋華賞は差し馬が優勢でした。
過去の京都開催の秋華賞を見ても差し馬が圧倒的に有利なので、今回はコース形態は違いますが昨年の阪神開催の秋華賞とそれ以前の京都開催の秋華賞、合わせて過去10年の傾向を調べてみました。
以下が過去10年の脚質傾向です。
先行馬の1勝は昨年の阪神開催のアカイトリノムスメ。
ただ初角6番手だったので、完全な先行馬とまでは言えない。
基本手にはやはり9勝挙げている差し馬有利と見て、差し馬に注目しました。
差し馬で圏内に入った馬は22頭いますがその内17頭が…
① 前走初角・4角ともに4番手以下
② 前走距離1800m以上で4着以内
この条件に該当する馬は
エグランタイン
エリオトローピオ
スターズオンアース
ナミュール
ライラック
以上5頭です。
除外対象馬は入れてません。
この中で想定5番人気以下はエグランタイン・エリオトローピオ・ライラックの3頭。
その中でも脚質から穴馬を狙うなら定石のステップレースを踏んできたエグランタインかライラックですかね。
「 枠順傾向データ 」
枠順傾向も脚質傾向と同じく昨年の阪神開催の秋華賞とそれ以前の京都開催の秋華賞、合わせて過去10年の傾向を調べてみました。
以下が過去10年の枠順傾向です。
これを見ると15番ゲート以降から好走率が明らかに落ちています。
今度は5番人気以下限定の枠順傾向です。
穴馬で見ると16番ゲート以降からは好走馬無し。
フルーゲートで言えば8枠不利となります。
上記のデータを考慮して
16番ゲート以降不利
と判断します。
「 血統傾向データ 」
血統傾向に関しては、同コース同クラス重賞大阪杯と共通する部分が多いので、これを参考としました。
2017年以降の過去5年の傾向は以下の通りです。
桃色(サンデーサイレンス系)
濃い桃色(ロベルト系)
赤紫(ヘイロー系)
水色(ミスプロ系)
黄色(ノーザンダンサー系)
緑色(ナスルーラ系)
今回の推奨血統は
父に
・ディープインパクト
又は
母父or母母父に
・ボールドルーラー系
又は
・トニービン内包馬
です。
上記の表では網羅できていませんが、ボールドルーラー系やトニービン内包馬も活躍しています。
今回の該当馬は
ウインエクレール
エグランタイン
サウンドビバーチェ
スターズオンアース
ストーリア
タガノフィナーレ
メモリーレゾン
ルージュラテール
以上8頭です。
除外対象馬は入れてません。
特に注目は母父or母母父にボールドルーラー系。
ディープ産駒が好走するのは当たり前なのですが、2011年の大阪杯以外は毎年必ずボールドルーラー系が1頭は好走しています。
今年の該当馬はエグランタインのみとなっているので、血統的にはこの馬に注目しています。
「 消去法データ 」
消去法は2012年以降の過去10年分のもので1~4番人気の上位人気馬消去法と5番人気以下の穴馬消去法に分けています。
またこのデータは見方によっては捉え方は色々ですが、基本的に年単位で来た馬がいるかいないかで考えています。
まずは上位人気馬消去法です。
黄色部分は4番人気以内馬で、青色部分は強調部分として色分けしています。
前走オークスで3着以内、又はローズステークス or 紫苑ステークスで5着以内に入った当日4番人気以内馬は殆ど圏内に入っています。
今回の想定上位人気馬4頭も全てその条件に該当。
そうなるとどの馬も消去できない…
よって今回は2018年以降から明らかに変わってきた傾向で差別化をしました。
それは…
① 前走オークスで3着以内
2018年以降の1着馬は全てオークスからの直行組です。
圏内馬という意味ではローズ・紫苑S組も消す要素は無いのですが、そうなると消去法にならないので今回はこの条件としました。
想定4番人気以内馬で上記の条件に該当する馬は
スターズオンアース
ナミュール
以上2頭です。
次に穴馬消去法です。
黄色部分は5番人気以下馬で、赤・青色部分は強調部分として色分けしています。
① 前走ローズ・紫苑Sで5着以内 又は 2番人気以内
② その他路線組は3着以内で1番人気 且つ 上り2位以内
想定5番人気以下馬で上記の条件①or②に該当する馬は
サウンドビバーチェ
エグランタイン
メモリーレゾン
ストーリア
ライラック
以上5頭です。
「 デスデータ 」
このレースにおいて極めて好走率が悪いデスデータを調べました。
対象は過去10年の5番人気以下限定のもので、このレースの5番人気以下馬の複勝率は7,4%です。
・国枝厩舎を除く関東馬(0・0・0・54)複勝率0%
・ノーザンファーム生産馬(0・0・1・34)複勝率2,9%
・キャリア6~9戦以外(0・0・0・57)複勝率0%
・前走7番人気以下(0・0・1・52)複勝率1,8%
・前走馬体重483キロ以上(0・0・0・16)複勝率0%
・前走G1出走馬(0・0・0・13)複勝率0%
・前走距離1700m以下(0・0・0・7)複勝率0%
このデスデータを全て突破した馬は
ウォーターナビレラ
メモリーレゾン
以上2頭です。
ウォーターナビレラはマイルまで?
メモリーレゾンは能力的にどうなの?
個人的にはあまり評価していない2頭が残ってしまいました(-_-;)
また関西馬が圧倒的有利なレースですが、国枝厩舎は関東馬の中では唯一と言っていいほど好走率が高い厩舎です。
最後に現時点での穴馬候補を発表します。
それはこの馬(A)☟
(A) ?????
過去10年の5番人気以下の穴馬は計10頭いて、その内7頭が差し・追い込み馬。
先行馬で買いたい馬もいるのだが、とりあえず定石通り差し馬からならこの馬を選ぶ。
未勝利戦を勝ち上がった後は、馬が変わったかのように成績も安定し末脚も素晴らしい。
血統的にも一押しの母方にボールドルーラーの血を持つ。
秋華賞と抜群の相性を誇るステップレースからの参戦というのも買い材料ですね。
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