このレースは中山競馬場で行われる芝2500m戦。
いよいよ年末の大一番、有馬記念です。
イクイノックス、エフフォーリア、タイトルホルダー、ヴェラアズールといった中々のメンバーが揃いました。
その中でも良くも悪くも個人的に注目しているのはエフフォーリア。
妙味ある人気馬として扱うか、人気を吸ってもらって消えてもらうか。
ただ有馬記念は低迷した馬の復活劇が時たま起こるレース。
まさに今のエフフォーリアに当てはまる。
ただそれでも今のところはバッサリ切り捨てようと思っていますが、皆さんはどうですかね?
そして現在のnetkeibaさんの想定オッズは以下の通りです。
それではこれから脚質傾向・枠順傾向・血統傾向・消去法・デスデータの順で調べていきます。
(注)消去法やデスデータは、実際の人気と違っていた場合該当馬が変わることもあります。
「 脚質傾向データ 」
対象は2014年の中山競馬場改修工事後の過去8年です。
傾向は以下の通りです。
これを見ると追い込み馬以外はほぼ互角。
ただ逃げ馬に関してですが、逃げ馬で好走した2頭というのは同一馬で名馬キタサンブラック。
この馬の好走で逃げ馬有利といういうのはいささか疑問。
よって今回は好走数・複勝率共に安定している先行・差しに注目したいと思います。
まず先行馬で好走した馬は計8頭います。
それが以下の表。
前走脚質を見ると2014~2016年の好走馬は前走4角5番手以内。
そして2017年以降が注目で好走馬の4頭中3頭がルメール騎手鞍上。
前走初角で後方だった馬を有馬記念では先行させている。
今回ルメール騎手の乗り馬はイクイノックス。
天皇賞秋では4角9番手だったが、このパターンでいくとイクイノックスの積極策というのも十分考えられる。
しかも今回はメンバー的にタイトルホルダーの単騎逃げが濃厚そうで、早めにプレッシャーをかけてくるのではないでしょうか。
ということで先行馬の好走条件としては…
① ルメール騎手
② 前走4角5番手以内
③ 前走4着以内
2017年のクイーンズリング以外は前走少なくとも掲示板を確保しています。
この条件に①or②+③に該当する馬は
イクイノックス
ジャスティンパレス
タイトルホルダー
ディープボンド
ブレークアップ
ボルドグフーシュ
以上6頭です。
*前走凱旋門賞組は前々走を対象にしています。
次いで差し馬に注目してみると、圏内に入った馬11頭中4頭が前走海外遠征組。
この海外遠征組は直近の国内レースを対象とします。
そこで好走条件を探して見ると圏内馬11頭中10頭が…
① 前走4角6番手以内
② 前走6着以内
③ 近3走以内にG2クラス以上で上り3位以内を経験
これってさっきの条件と大して変わらない、すみません(;^_^A
この条件に該当する馬は
ジャスティンパレス
タイトルホルダー
ディープボンド
ボルドグフーシュ
以上4頭です。
とにかく脚質的に注目なのはイクイノックス・ジャスティンパレス・タイトルホルダー・ディープボンド・ブレークアップ・ボルドグフーシュの6頭ですね。
「 枠順傾向データ 」
対象は2014年の中山競馬場改修工事後の過去8年です。
傾向は以下の通りです。
これを見ると勝ち馬は12番ゲート以降からはいない。
複勝率では外枠も全くダメという訳ではないが、やはり12番ゲート以降からは落ちている。
今度は5番人気以下限定の枠順傾向です。
穴馬で見ると9番ゲート以内までがだいたい好走範囲。
ただそこから離れた14・15番ゲートから好走馬が出ている。
余談だが2020年の有馬記念でサラキアを穴本命にしようと思ったが、14番ゲートに入ったという理由でバッサリ切って好走した苦い思い出がある。
まあそれでもやはり外枠は不利ではないとは言えないですね。
上記のデータを考慮して
12番ゲート以降不利
と判断します。
これは昨年の記事でも紹介したことなのだが、12番ゲート以降から好走した馬は以下の5頭。
このレースに出走時点での成績です。
サラキア(G1・未勝利)
フィエールマン(G1・3勝)
レイデオロ(G1・2勝)
シュヴァルグラン(G1・1勝)
ゴールドシップ(G1・5勝)
外枠に入っても狙える馬となるとやはりG1レースでの勝利実績は必須だと思います。
「 血統傾向データ 」
過去5年の傾向は以下の通りです。
桃色(サンデーサイレンス系)
濃い桃色(ロベルト系)
赤紫(ヘイロー系)
水色(ミスプロ系)
黄色(ノーザンダンサー系)
緑色(ナスルーラ系)
今回の推奨血統は
父or母父に
・欧州型血統種牡馬
又は
母父に
・ノーザンダンサー系
です。
今回はちょっと見方を変えてみました。
特定種牡馬ではなく大系統で見てみると、パワー・スタミナに長けた血統の馬が好走しています。
特に近3年で見るとその傾向が強く出ている。
上記の2つの傾向で近3年で見ると9頭中7頭が該当します。
近2年では母父ノーザンダンサー系が6頭中5頭圏内。
近3年では母父ノーザンダンサー系と重複する部分もあるが、父or母父に欧州血統種牡馬が9頭中5頭圏内。
今回の該当馬は
イクイノックス
ジャスティンパレス
タイトルホルダー
ディープボンド
ブレークアップ
ポタジェ
ラストドラフト
ヴェラアズール
以上8頭です。
「 消去法データ 」
消去法は2012年以降の過去10年分のもので1~4番人気の上位人気馬消去法と5番人気以下の穴馬消去法に分けています。
またこのデータは見方によっては捉え方は色々ですが、基本的に年単位で来た馬がいるかいないかで考えています。
まずは上位人気馬消去法です。
黄色部分は4番人気以内馬で、赤・青・緑色部分は強調部分として色分けしています。
① 前走菊花賞で1番人気 or 1着馬
② 前走ジャパンカップ・天皇賞秋で4着以内
③ 前走海外G1出走馬
今回は5番人気の想定のヴェラアズールまでは上位人気馬の部類に入りそうな感じがするので、上位人気馬消去法は5番人気の想定のヴェラアズールまでを対象にします。
想定5番人気以内馬で上記の条件①or②or③に該当する馬は
イクイノックス
タイトルホルダー
ヴェラアズール
以上3頭です。
ここで消えたのはジェラルディーナとエフフォーリアの2頭。
ジェラルディーナはモーリス産駒。
個人的な見解ではモーリス産駒の限界は2000mまで。
しかしジェラルディーナは異例と言える距離適性外の2200mで前走好走。
果たして2500mでどうなのか…
エピファネイア産駒のエフフォーリアに関しては誰もが知っている早熟疑惑。
両馬とも不安は大きい。
でも好走したら配当も跳ねそうなので、簡単に切って良いものか迷いますね。
次に穴馬消去法です。
黄色部分は5番人気以下馬で、赤・青色部分は強調部分として色分けしています。
① 前走G1で6番人気以内 or 上り4位以内
② 前走G2で1着
今回は想定6番人気以下の馬を対象とします。
想定6番人気以下馬で上記の条件①or②に該当する馬は
アカイイト
ジャスティンパレス
ブレークアップ
ボルドグフーシュ
以上4頭です。
前走エリザベス女王杯出走のアカイイトですが昨年の有馬記念では完敗。
過去にエリザベス女王杯から好走した馬はサラキアとクイーンズリングですが、この2頭はともに初の2500m戦でした。
昨年の敗戦である程度底が見えてしまったアカイイトは厳しいかな。
「 デスデータ 」
このレースにおいて極めて好走率が悪いデスデータを調べました。
対象は過去10年の5番人気以下限定のもので、このレースの5番人気以下馬の複勝率は6,7%です。
ちなみに穴馬の複勝率が6,7%というのは他の重賞と比べてもかなり低い数字です。
・関東馬(1・0・0・31)複勝率3,1%
・7歳以上(0・0・0・17)複勝率0%
・前走海外遠征馬・牡馬混合G1で2番人気以内馬を除く敗戦馬の着差0,4秒以上(0・0・1・68)複勝率1,4%
・前走9番人気以下(0・0・0・30)複勝率0%
・前走海外遠征馬を除く前走脚質追込、前走4角2番手以内(0・0・0・50)複勝率0%
今回は想定人気6番人気以下を対象にしています。
このデスデータを全て突破した馬は
ジャスティンパレス
ボルドグフーシュ
以上2頭です。
このレースと好相性の菊花賞組が残りました。
最後に現時点での穴馬候補を発表します。
それはこの馬(A)☟
(A) ?????
先行・差しくらいの好位に付けられる脚を持ち、ソコソコの上りも使える脚も備わっている。
血統的にも近2年絶好調の母父ノーザンダンサー系。
鞍上強化も買い材料。
データ的には穴馬消去法推奨馬でデスデータ突破馬。
あとは内枠に入ってくれれば面白い存在だと思います。
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