このレースは阪神競馬場で行われる芝2200m戦。
今年の登録馬上位人気4頭を見ると有馬記念以来のレガレイラ、距離2000mまでがベストのベラジオオペラ、同世代以外の対決で結果がイマイチのアーバンシック、G1未勝利のロードデルレイで中心視できる馬は不在。
大荒れはあまり想像できないが、だからと言って堅い決着もないように思えます。
そして現在のnetkeibaさんの予想オッズは以下の通りです。

それではこれから脚質傾向・枠順傾向・血統傾向・消去法・デスデータの順で調べていきます。
(注)消去法やデスデータは、実際の人気と違っていた場合該当馬が変わることもあります。
「 脚質傾向データ 」
以下が2015年以降の阪神開催過去9年分の脚質傾向です。

前走脚質不明な海外出走馬を除くと、一番目に付くのが上り6位以下(0・0・0・88)でソコソコの上りの脚は必須条件。
そこで前走脚質不明な海外出走馬を除く国内出走馬の前走脚質を見てみると…
① 前走4角9番手以内
② 前走脚質逃げ・先行・差し
③ 前走上り10位以内
前走4角10番手以降から一気に好走率が落ちる。
また極端に上りの遅かった馬も避けたい。
これで(6・4・8・50)複勝率26,5%になります。
ここから更に好走率の高い条件を積み重ねると…
④ 5歳以下
⑤ 牡馬・セン馬の前走馬体重470キロ以上
⑥ 前走G1出走馬は前走9番人気以内で敗戦馬の着差0,9秒以内
⑦ 前走芝G2以下で2着以内
まだ絞れますがここまでくらいにしておきます。
この条件で(4・1・7・11)複勝率52,2%になります。
あと前走海外出走馬の脚質傾向も挙げておきます。
外国馬を除き…
① 直近国内戦で上り4位以内
② 直近国内戦で4角6番手以内
③ 前走3着以内
この条件で(3・1・1・0)複勝率100%になります。
この条件に該当する馬は
ショウナンラプンタ
ドゥレッツァ
ベラジオオペラ
レガレイラ
ロードデルレイ
以上5頭です。
ちょっと気になるデータがあったので紹介します。
前走国内戦で逃げた馬の複勝率は(1・2・2・2)で抜群。
また本番の逃げ馬の成績も良い。
ただ好走した逃げ馬3頭中2頭は良馬場の少頭数。
今回は週末の天気から判断すると稍重以上の多頭数。
単騎逃げが叶いそうなメイショウタバルは面白そうだとは思ったが、この馬はぶっ飛んで逃げるし、多分上り6位以下(0・0・0・88)のデータに該当しそう。
今年は逃げ馬はそこまで重視できないかも。
「 枠順傾向データ 」
天気予報を見ると今週はずっと雨マーク。
よって今回は2015年以降の阪神開催で稍重だった4回分のデータを参考にします。
何故かというと良馬場時と稍重時のデータ傾向が真逆だからです。
ちなみに2015・2019・2021・2022・2023年の良馬場なら結論として「13番ゲート以降不利」です。
以下が稍重だった4年分の枠順傾向です。

これを見ると枠順はフラット、もしくは8番ゲート以降が良いという見方もできる。
今度は5番人気以下限定の枠順傾向です。

穴馬で見ると内か外かという極端な成績です。
ただ内枠から好走した馬はミッキーロケット・ノーブルマーズ・ゴールドアクターの3頭だが、出走時のノーブルマーズの稍重以上の成績は(0・0・5・1)複勝率83,3%。
ゴールドアクターの稍重以上の成績は(1・2・0・1)複勝率75,0%でこの年は僅か11頭立て。
重馬場巧者が2頭も存在したことを考えると、基本的には外枠の方が良さそう。
そこで稍重時の1~4番人気の上位人気馬だけの馬番成績を見ると…

内枠の馬は期待を裏切っている。
上記のデータを考慮して
稍重以上なら1~7番ゲート不利
稍重以上なら12番ゲート以降有利
と判断します。
稍重以上なら8番ゲート以降が良さそうだが、絞るなら12番ゲート以降ですね。
「 血統傾向データ 」
阪神開催直近5年の傾向は以下の通りです。
桃色(サンデーサイレンス系)
濃い桃色(ロベルト系)
赤紫(ヘイロー系)
水色(ミスプロ系)
黄色(ノーザンダンサー系)
緑色(ナスルーラ系)

今回の推奨血統は
父に
・トニービン内包種牡馬
又は
母父に
・ノーザンダンサー系
です。
2020年以降は母父ノーザンダンサー系は出走頭数が多いにしても圧倒的。
また母父ノーザンダンサー以外の5頭中4頭は父がトニービン内包種牡馬です。
今回は該当馬が多いので非該当馬を載せておきます。
ショウナンラプンタ
ジューンテイク
ボルドグフーシュ
リビアングラス
ローシャムパーク
ロードデルレイ
以上6頭です。
「 消去法データ 」
消去法は2015年以降の過去10年分のもので1~4番人気の上位人気馬消去法と5番人気以下の穴馬消去法に分けています。
またこのデータは見方によっては捉え方は色々ですが、基本的に年単位で来た馬がいるかいないかで考えています。
まずは上位人気馬消去法です。
黄色部分は4番人気以内馬で、赤・青・緑色部分は強調部分として色分けしています。

① 前走G1出走馬
② 5歳以下
③ 前走海外出走馬以外は敗戦馬の着差0,5秒以内
④ 前走5番人気以内
⑤ 前走海外出走馬以外は脚質逃げ・先行・差し
⑥ 前走間隔13週以内
⑦ 前走海外出走馬は前走4番人気以内で3着以内
⑧ 前走天皇賞春出走馬は前走2着以内
これで(7・2・5・3)複勝率82,3%になります。
予想オッズ4番人気以内馬で上記の条件に該当する馬は
ベラジオオペラ
ロードデルレイ
以上2頭です。
次に穴馬消去法です。
黄色部分は5番人気以下馬で、赤・青・緑色部分は強調部分として色分けしています。

① 4~6歳
② 前走間隔15週以内
③ 前走芝レースで敗戦馬の着差1,1秒以内
④ 前走10番人気以内
⑤ 前走G2・G3出走馬は前走2着以内
⑥ 前走国内G1出走の牡馬・セン馬は前走5番人気以内
⑦ 前走海外出走馬は5歳以下で前走3着以内
これで(2・7・5・13)複勝率51,9%になります。
予想オッズ5番人気以下馬で上記の条件に該当する馬は
ショウナンラプンタ
ジャスティンパレス
ドゥレッツァ
以上3頭です。
「 デスデータ 」
このレースにおいて極めて好走率が悪いデスデータを調べました。
対象は過去10年の5番人気以下限定のもので、このレースの5番人気以下馬の複勝率は14,5%です。
・国内馬で7歳以上(0・0・0・27)複勝率0%
・前走国内G2以下出走馬で3着以下(0・0・0・30)複勝率0%
・前走国内G1出走馬で10番人気以下(0・0・0・17)複勝率5,0%
・前走敗戦馬の着差1,2秒以上(0・0・0・15)複勝率0%
・外国馬を除く前走海外出走馬で4着以下(0・0・0・10)複勝率0%
・前走国内戦出走馬で追い込み(0・1・0・20)複勝率4,8%
このデスデータを全て突破した馬は
ショウナンラプンタ
ジャスティンパレス
ドゥレッツァ
以上3頭です。
最後に現時点での穴馬候補を発表します。
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(A) ?????
予想オッズ6番人気くらいまでは混戦で穴馬と言える程人気薄にはならなそう。
そこで7番人気以下に注目してみると、過去10年で7番人気以下が好走した年は7年あり複勝率は11,1%で確率的には悪くない。
今回は外国馬や人気薄の牝馬がいないので、以下の条件で絞ってみた。
外国馬・牝馬を除く7番人気以下(1・2・2・71)から好走率の高い条件は…
① 4~5歳
② 前走国内芝重賞出走馬
③ 前走間隔12週以内
④ 前走10番人気以内
⑤ 前走敗戦馬の着差0,9秒以内
⑥ 前走G1出走馬は初角9番手以内、4角8番手以内
⑦ 前走G2以下出走馬は前走2着以内で4角3番手以内
これで(1・2・2・3)複勝率62,5%になります。
予想オッズから判断すると該当馬はこの馬だけ。
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