このレースは中山競馬場で行われる芝1600m戦。
G3に格上げされてから今年で5年目となるハンデ重賞です。
今年の想定上位人気馬を見ると、結構良いメンバーが揃ったなという印象があります。
とは言え牝馬限定のハンデ重賞。
先週の中日新聞杯みたいにバカ荒れは困るが、高配当を期待して狙っていきたいと思います。
そして現在のnetkeibaさんの想定オッズは以下の通りです。
それではこれから脚質傾向・枠順傾向・血統傾向・消去法・デスデータの順で調べていきます。
(注)消去法やデスデータは、実際の人気と違っていた場合該当馬が変わることもあります。
「 脚質傾向データ 」
以下がG3に格上げされてからの過去4年の脚質傾向です。
これを見ると追い込み馬以外なら脚質はそれほど気にしなくても良い。
そしてもう一つ注目なのは上り1~3位で勝ち馬がいないこと。
サンプル数が少ないとは言え、これはかなり珍しい。
とりあえずこの限られたデータから分かることは、決め手勝負の馬やあまり後方で待機する馬には分が悪いということ。
そこで過去4年の圏内馬12頭の前走を見てみると、その内10頭が…
① 前走初角9番手以内
これは好走条件というより最低でもこれくらいの位置取りで競馬が出来ないと厳しいというある程度の目安です。
この条件に該当しない馬は
アイラブテーラー
ドナウデルタ
ファーストフォリオ
マルターズディオサ
ミスニューヨーク
ムーンチャイム
以上6頭です。
除外対象馬は入っていません。
上位人気馬の中ではマルターズディオサがこの嫌なデータに該当。
マルターズディオサ近走は脚質転換して昔のように先行するスタイルではなくなりました。
今回も同じように後方からだと危険な人気馬となりそうです。
「 枠順傾向データ 」
以下が過去4年の枠順傾向です。
これを見るとサンプル数は少ないですが、好走馬は8番ゲート以内に多くいます。
今度は5番人気以下限定の枠順傾向です。
穴馬で見ると同じく8番以内に好走馬が多く、あとは14番ゲートにポツンと1頭いるだけ。
明らかに内枠有利と言えるでしょう。
上記のデータを考慮して
1~8番ゲート有利
と判断します。
脚質傾向では差し馬の好走率が高かったですが、差し馬でも内枠に入った方が良いみたいです。
「 血統傾向データ 」
過去4年の傾向は以下の通りです。
桃色(サンデーサイレンス系)
濃い桃色(ロベルト系)
赤紫(ヘイロー系)
水色(ミスプロ系)
黄色(ノーザンダンサー系)
緑色(ナスルーラ系)
今回の推奨血統は
父に
・ダイワメジャー
・メイショウサムソン
・オルフェーヴル
又は
母父に
・ロベルト系
又は
・父ディープインパクト×母父ミスプロ系
です。
G3に格上げされてから目に付くのはとにかく母父ロベルトの好走率。
今年は昨年に続き母父にロベルトを持つアンドラステが出走予定です。
そしてディープインパクト産駒の複勝率は過去4年で11,1%で多数出走している割に好走馬が少ない。
ディープインパクト産駒で買えるとしたらディープインパクト×母父ミスプロ系で複勝率40%、3馬人気以内なら複勝率100%となります。
今回の該当馬は
アンドラステ
クリノプレミアム
スマイルカナ
レッドフラヴィア
以上4頭です。
除外対象馬は入れていません。
一応スマイルカナは推奨馬に入れましたが、去年のこのレース以降4戦連続二桁着順。
典型的な「旬を過ぎたディープインパクト産駒」で、想定オッズは4番人気ですがこれで本当にこれくらいの人気なら、個人的には怖くて買えないですね。
「 消去法データ 」
消去法は2017年以降の過去4年分のもので1~4番人気の上位人気馬消去法と5番人気以下の穴馬消去法に分けています。
またこのデータは見方によっては捉え方は色々ですが、基本的に年単位で来た馬がいるかいないかで考えています。
まずは上位人気馬消去法です。
黄色部分は4番人気以内馬で、赤・青色部分は強調部分として色分けしています。
① 斤量53キロ以上
② 前走G1出走馬 又は 前走2着以内or2番人気以内
③ 前走上り4位以内or4角2番手以内
今回の想定オッズではスマイルカナが4番人気となっていますが、どう考えてもこの馬が4番人気になるとは思えない。
除外対象馬を除くと近走の成績から考えてドナウデルタが4番人気になると思っているので、ドナウデルタを4番人気想定とします。
スマートリアンの可能性もあるが…
それを踏まえて想定4番人気以内馬で上記の条件に該当する馬は
アンドラステ
ドナウデルタ
以上2頭です。
気になるのは年齢ですが、4歳以下の馬しか好走していません。
ただ過去4年で5歳以上の4番人気以内馬は1頭しか出走していないので、条件には入れませんでした。
そしてそれ以上に気になるのは過去4年で4番人気以内で圏内に入った馬は全て斤量53or54キロ。
それ以外は全馬55キロで4番人気以内馬の成績は(0・0・0・6)という成績、今回の想定4番人気以内馬の斤量は全馬55キロ以上。
条件を54キロ以下とすると対象馬がいなくなるので仕方なく条件を53キロ以上としたが、そうなるとアンドラステの斤量56,5キロというのは結構な不安材料です。
次に穴馬消去法です。
黄色部分は5番人気以下馬で、赤・青色部分は強調部分として色分けしています。
① 4歳以下
② 斤量53キロ以上
③ 前走G1出走馬
④ 前走G1出走馬以外は3着以内or3番人気以内 且つ 上り3位以内or4角3番手以内
想定5番人気以下馬で上記の条件に該当する馬は
スマイルカナ
レッドフラヴィア
以上2頭です。
除外対象馬は入っていません。
今回の登録馬は前走成績が散々な馬ばかりなのでこの2頭しか残りませんでした。
「 デスデータ 」
このレースにおいて2017年以降の極めて好走率が悪いデスデータを調べました。
対象は5番人気以下限定のもので、このレースの5番人気以下馬の複勝率は12,5%です。
・関東馬(0・0・0・25)複勝率0%
・5歳以上(0・0・1・22)複勝率4,3%
・斤量52キロ以下(0・0・0・9)複勝率0%
・前走敗戦馬の着差1,5秒以上(0・0・0・10)複勝率0%
・前走から斤量1,5キロ以上減、3キロ以上増(0・0・0・10)複勝率0%
・前走馬体重439キロ以下(0・0・0・5)複勝率0%
・前走距離1600m未満(0・0・0・9)複勝率0%
このデスデータを全て突破した馬は
スマートリアン
ミスニューヨーク
レッドフラヴィア
以上3頭です。
除外対象馬は入っていません。
特にサンプル数の多い関東馬と5歳以上という条件は気になるところです。
最後に現時点での穴馬候補を発表します。
それはこの馬(A)☟
(A) ?????
想定オッズを見ると全く人気がないがデータ重視ならこの馬。
先行力があり、血統傾向で挙げたダイワメジャー産駒。
また穴馬消去法推奨馬でありデスデータ突破馬。
新馬戦では重賞2勝を挙げたバビットに4馬身差をつけて圧勝したことがあるくらいの馬で、近走成績が冴えない馬や斤量を背負わされている馬が多いので、ハンデ戦らしく一発大穴狙いならこの馬もいいかも。
あとは内枠が欲しい。
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