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有馬記念2021予想 過去データ消去法と脚質・枠順・血統傾向

このレースは中山競馬場で行われる芝2500m戦。

ついにやってきた有馬記念。

個人的にはダービーより有馬記念が一番盛り上がる最も楽しみなレースです。

 

注目はなんと言ってもこのレースでラストランとなるクロノジェネシス。

今年の秋競馬はグランアレグリア・コントレイルの2頭がラストランで勝利。

また有馬記念の過去を振り返っても、この10年でオルフェーヴル・ジェンティルドンナ・キタサンブラック・リスグラシューの4頭がラストラン勝利。

過去の有馬記念の歴史と今年のG1でラストラン勝利が続く流れを考えると、データとか根拠とかは関係なく、ただなんとなくだがクロノジェネシスの勝利で終わるのではないか。

有馬記念とは毎年そういうドラマがあるレースだと思います。

 

それに対して2強のもう1頭エフフォーリアがそのドラマを壊し、世代交代を告げるのか?

馬券は別として楽しみなレースになりそうです。

 

そして現在のnetkeibaさんの想定オッズは以下の通りです。

 

 

それではこれから脚質傾向・枠順傾向・血統傾向・消去法・デスデータの順で調べていきます。

(注)消去法やデスデータは、実際の人気と違っていた場合該当馬が変わることもあります。

 


脚質傾向データ 」

以下が中山競馬場改修工事後の過去7年の脚質傾向です。

 

 

これを見ると逃げ・先行の複勝率が高いのが分かります。

ただ逃げて圏内に入った2頭は共に名馬キタサンブラック

逃げ馬の複勝率の高さはあまりアテにできないでしょう。

そうなると注目はまず先行馬。

そこで過去7年で先行して圏内に入った8頭の前走を以下に載せました。

 

 

このデータから導き出した条件は…

 

① ルメール騎手
又は
② 前走4角5番手以内
③ 前走G2クラス以上で4着以内

 

前走脚質をみると分かるのだが、2016年以降、前走初角8番手以下の馬が4頭立て続けに圏内を確保。

ただこの内3頭の鞍上はルメール騎手

ルメール騎手といえば前走脚質など関係なく積極的な競馬をすることが多い騎手。

仮に今回ルメール騎手が大外枠にでも入ったら、積極的に前に出てくるのは間違いないでしょう。

 

そしてルメール騎手を例外とするなら、残る5頭中4頭は4角5番手以内。

更に言えばこの5頭は全て前走G2クラス以上で4着以内でした。

同じ先行馬でも前走である程度の実績を残した馬でないと厳しいということでしょう。

 

この条件に該当する馬は

 

クロノジェネシス
タイトルホルダー

 

以上2頭です。

 

次いで差し馬ですが、複勝率は良くないがそれでも全体の3分の1を占めています。

そこで差し馬で圏内に入った8頭に多く共通する点を調べてみるとその全てが…

 

① 前走4角6番手以内(海外遠征だった馬は前々走を対象)
② 近3走以内にG2クラス以上で上り3位以内を経験

 

この条件に該当する馬は

 

エフフォーリア
クロノジェネシス
シャドウディーヴァ
ディープボンド

 

以上4頭です。

先行馬の所でも4角5番手以内という条件がありましたが、差し馬の所でも前走4角6番手以内という似たような条件になった。

 

まとめると基本的に前走4角6番手以内と強気の積極策のルメール騎手がこのレースの脚質傾向ということになります。

 


枠順傾向データ 」

こちらも脚質傾向と同じく、以下が改修工事後の過去7年の枠順傾向です。

 

 

有馬記念と言えば外枠不利は有名ですが、近年7・8枠(13~16番ゲート)からも好走馬が出ている。

ただ勝ち馬で見ると11番ゲートまでで、外枠不利ということに変わりない。

ちなみに過去7年で12番ゲート以降から圏内に入った5頭を見ると、このレースに出走時点の主な成績が

 

サラキア(G1・未勝利)
フィエールマン(G1・3勝)
レイデオロ(G1・2勝)
シュヴァルグラン(G1・1勝)
ゴールドシップ(G1・5勝)

 

昨年のサラキア以外は全てG1勝利馬。

そしてこの時の出走時点で能力的な下降線を辿っていたのはシュヴァルグランくらい。

つまり外枠からでも勝負になる馬はG1実績があり能力の陰りが見えていない馬

外枠でも敢えて買うならこういう馬くらいでしょう。

 

今度は5番人気以下限定の枠順傾向です。

 

 

穴馬で見ると9番ゲート以内に穴馬が多く集まっており、14・15番ゲートの2頭は先ほど書いたサラキアとシュヴァルグラン。

ちなみにサラキアは前走のエリザベス女王杯で鞍上がステッキを落としてしまっての惜敗。

シュヴァルグランもピークが過ぎてたとはいえ、前走JC4着・前々走天皇賞春4着と結果を残している。

こう考えるとやはり外枠から狙らえるのはG1レベルの馬くらいで、近走成績もそれなりの結果を残している馬でなければ通用しないのだと思います。

 

上記のデータを考慮して

 

1~9番ゲート有利

 

と判断します。

 


血統傾向データ 」

過去5年の傾向は以下の通りです。

桃色(サンデーサイレンス系)
濃い桃色(ロベルト系)
赤紫(ヘイロー系)

水色(ミスプロ系)
黄色(ノーザンダンサー系)
緑色(ナスルーラ系)

 

 

今回の推奨血統は

父に

・ディープインパクト
・ハーツクライ

又は

・ダンチヒ内包馬

です。

このレースで注目しているのはダンチヒ内包馬。

2016年のゴールドアクター・サトノダイヤモンド、2017年のクイーンズリング、2018年のブラストワンピース・2020年のサラキアでこの中で1番人気だったのはサトノダイヤモンドだけというのも強調点。

 

あと昨年まではトニービン内包種牡馬を一括して評価していましたが、結局はハーツクライ産駒しか走ってないんですよね。

同じトニービン内包種牡馬ジャスタウェイ産駒やルーラシップ産駒は結果が出ていない。

今年で言えば新興勢力種牡馬ドゥラメンテもトニービン内包種牡馬ですが、ここは血統傾向から外しました。

 

最後にディープインパクト産駒ですが昨年は2・3着に入選しているものの、今年は残念ながら出走馬はいません。

 

今回の該当馬は

 

キセキ
シャドウディーヴァ
ペルシアンナイト

 

以上3頭です。

上記3頭は全てダンチヒ内包馬です。

この中で特に注目はシャドウディーヴァ

血統だけで見れば父ハーツクライ・母父ダンチヒ系で有馬記念とは抜群に相性が良い。

ただ東京専用機の馬なのでどこまで信用して良いものか…

ちなみにシャドウディーヴァの中山実績はフラワーカップ4着・中山牝馬ステークス5着・常総ステークス1着という実績。

実績的には物足りないが、牝馬でありながらジャパンカップ7着という実績があるように2500mというスタミナを要する距離でハーツクライの血が騒ぐかもしれません。

どうせ全く人気がないと思うので、紐の1頭としてくらいなら押さえても良いかもしれません。

 


消去法データ 」

消去法は2011年以降の過去10年分のもので1~4番人気の上位人気馬消去法5番人気以下の穴馬消去法に分けています。

またこのデータは見方によっては捉え方は色々ですが、基本的に年単位で来た馬がいるかいないかで考えています。

 

まずは上位人気馬消去法です。

黄色部分は4番人気以内馬で、赤・青色部分は強調部分として色分けしています。

 

 

① 前走菊花賞で1番人気or1着馬
② その他前走G1組は4着以内

 

想定4番人気以内馬で上記の条件に該当する馬は

 

エフフォーリア
タイトルホルダー

 

以上2頭です。

ただこの2頭の主戦騎手は横山武史騎手で今回はエフフォーリアを選んだ。

データ的には2頭が残ったが、実質的にはエフフォーリア1頭と言ってよいかもしれない。

 

あと、ここでクロノジェネシスが外れてしまった。

各年の4番人気以内の最先着馬は全て前走4着以内で、これは海外遠征馬も含めてのものです。

クロノジェネシスは前走凱旋門賞7着で傾向からは外れている。

昨年の覇者でもあり名牝レベルの馬ではあるが、1着で狙えるかという意味ではデータ的には評価を下げたい。

 

次に穴馬消去法です。

黄色部分は5番人気以下馬で、赤・青色部分は強調部分として色分けしています。

 

 

① 前走G1で5番人気以内or上り4位以内
② 前走G2で1着

 

想定5番人気以下馬で上記の条件に該当する馬は

 

アカイイト
アサマノイタズラ
アリストテレス
ウインキートス

 

以上4頭です。

今回は前走G1組しかいませんでしたが、このレースの5番人気以下馬で前走G1組から圏内に入った馬は過去10年で7頭いるが、その全馬が過去にG1で圏内実績があった。

それも考慮してさらに絞り込むならアカイイトアリストテレスですね。

 


デスデータ 」

このレースにおいて極めて好走率が悪いデスデータを調べました。

対象は5番人気以下限定のもので、このレースの5番人気以下馬の複勝率は7,7%です。

 

・関東馬(1・0・0・30)複勝率3,3%
・7歳以上(0・0・0・17)複勝率0%
・前走間隔10週以上(0・0・0・6)複勝率0%
・前走敗戦馬の着差1,0秒以上(0・1・0・38)複勝率2,5%
・前走9番人気以下(0・0・0・29)複勝率0%
・前走G1・G2以外(0・0・0・10)複勝率0%
・前走距離2200~3000m以外(0・1・0・45)複勝率2,1%

 

今回このデスデータを全て突破した馬は残念ながらいませんでした。

なので減点材料が1項目だけだった馬を以下に載せます。

 

アカイイト(前走9番人気以下)
アリストテレス(前走敗戦馬の着差1,0秒以上)
ウインキートス(関東馬)
メロディーレーン(前走G1・G2以外)

 

以上4頭です。

一応名前は挙がったが、メロディーレーンはさすがに要らないんじゃないでしょうか。

菊花賞5着という実績はあるが、前走ようやく3勝クラスを突破しただけ。

 


最後に現時点での穴馬候補2頭を発表します。

それはこの馬(A)(B)☟


中央競馬ランキング

(A) ?????

昨年の春頃から覚醒して、その後のパフォーマンスはG1級。

想定オッズでは前走の大惨敗の影響か大暴落しているが、前走はあまりにも環境が違い過ぎたので参考外。

このレースは菊花賞組の活躍が多いようにスタミナに長けている馬が強い。

そういう意味ではスタミナ・パワー比べならこの馬は上位人気馬にもそう劣るものではない。

あとは調教でしっかり動いてくれて内枠を引いてくれればチャンスあり。

 

(B) アカイイト

近4年で5番人気以下で圏内に入った穴馬は3頭いるが、その内2頭が前走エリザベス女王杯組。

前走はボロボロの馬場を捲り気味に上がっていて、上り最速でコンマ3秒差の完勝。

大波乱のレースだったのでフロック視されそうだが、中山のスタミナを要する馬場はこの馬向きかもしれない。

20戦して上り4位以下が僅か1回という驚異の末脚を持つ。

昨年のサラキアの再現に期待したい。

 


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