このレースは中山競馬場で行われる芝2500m戦。
注目は何と言ってもタイトルホルダーでしょう。
前走の有馬記念はパンサラッサがいたために2番手からの競馬だったが、今回は単騎逃げ濃厚です。
ただ鞍上が今回も主戦の横山武史騎手ではなく横山和生騎手。
敢えて嫌う人もいるかもしれない。
一撃を狙うなら2・3着付けか圏外という馬券も面白いかもしれない。
そして現在のnetkeibaさんの想定オッズは以下の通りです。
*アリストテレスは放馬のため出走回避となっています
それではこれから脚質傾向・枠順傾向・血統傾向・消去法・デスデータの順で調べていきます。
(注)消去法やデスデータは、実際の人気と違っていた場合該当馬が変わることもあります。
「 脚質傾向データ 」
以下が中山競馬場改修工事後の過去7年の脚質傾向です。
これを見ると追い込み馬は全滅。
そして意外に逃げ馬も勝ち馬1頭のみで決して成績は良くない。
中でも注目は勝率13,6%で複勝率に至っては45,5%という驚異の数字。
そこで先行馬に注目してみると圏内に入った10頭中9頭に共通する点は…
① 前走G1で初角or4角で7番手以内
② 前走アメリカジョッキークラブカップで5番人気以内で4角4番手以内
この条件①or②に該当する馬は
ウインキートス
タイトルホルダー
以上2頭です。
この条件に当然ながらタイトルホルダーが入っていますが、先ほども言ったように逃げ馬の成績は決して良くない。
まあ単純に上位人気の逃げ馬が少なかっただけというのも理由の一つだが、敢えてタイトルホルダーを嫌うならその要素の一つとなるデータです。
ちなみに2018年の1番人気のキセキは4角先頭から9着に敗れています。
次いで先行馬の次に複勝率の高い差し馬だが、圏内馬10頭全てに共通する点は
① 前走4角9番手以内
② 前走G1出走馬 又は G2以下出走馬で上り4位以内
この条件に該当する馬は上記で挙げたウインキートスとタイトルホルダー以外では
ディバインフォース
ロバートソンキー
以上2頭です。
ディバインフォースは前走距離3600mでスピードに対応できるか?
ロバートソンキーは前走3勝クラス。
2頭とも疑わしい部分もありますが、2015年にホッコーブレーヴがステイヤーズステークスから3着。
2018年はチェスナットコートが3勝クラスから2着に好走しています。
「 枠順傾向データ 」
枠順傾向も脚質傾向と同じく過去7年で調べてみました。
これを見ると勝馬は内からも外からも満遍なく来ています。
複勝率に関しても同じような傾向。
ただ15番ゲート以降からは好走馬が出ていません。
今度は5番人気以下限定の枠順傾向です。
中枠付近からは好走馬が出ていませんが、12番ゲートまでは好走馬が出ています。
人気馬ならもう少し外目でも勝負になるが、やはりあまり外過ぎるのは良くないでしょう。
上記のデータを考慮して
13番ゲート以降不利
と判断します。
「 血統傾向データ 」
過去5年の傾向は以下の通りです。
桃色(サンデーサイレンス系)
濃い桃色(ロベルト系)
赤紫(ヘイロー系)
水色(ミスプロ系)
黄色(ノーザンダンサー系)
緑色(ナスルーラ系)
今回の推奨血統は
父に
・ステイゴールド系
・マンハッタンカフェ
又は
・トニービン内包馬
です。
全体的に見るとステイゴールド系種牡馬の活躍が多いことからもわかるように、明らかにスタミナに優れた種牡馬がズラリと並んでいる。
一応傾向的に上記のような馬を挙げたが、これ以外でもスタミナ寄りの馬であれば十分好走可能でしょう。
今回の該当馬は
タイトルホルダー
トラストケンシン
ボッケリーニ
ランフォザローゼス
ロバートソンキー
ワイドエンペラー
以上6頭です。
昨年はディープインパクト産駒が2頭絡んだが、その前年までは好走馬は殆どいませんでした。
いかにもキレ味やスピード寄りの血統でこのレースの傾向からはズレるため、推奨種牡馬には入れませんでした。
ただ今年はディープインパクト産駒はいませんが…
「 消去法データ 」
消去法は2012年以降の過去10年分のもので1~4番人気の上位人気馬消去法と5番人気以下の穴馬消去法に分けています。
またこのデータは見方によっては捉え方は色々ですが、基本的に年単位で来た馬がいるかいないかで考えています。
まずは上位人気馬消去法です。
黄色部分は4番人気以内馬で、赤・青・緑色部分は強調部分として色分けしています。
① 6歳以下
② 前走G1で5着以内
③ 前走G2で2着以内or2番人気以内
④ 前走G3以下で1着
この条件①+②or③or④で毎年好走馬が出ています。
想定4番人気以内馬で上記の条件に該当する馬は
タイトルホルダー
以上1頭です。
G3以下馬も活躍していますが、基本的には格のあるG2レース以上でそれなりの実績のあった馬が好走傾向にあります。
次に穴馬消去法です。
黄色部分は5番人気以下馬で、赤・青色部分は強調部分として色分けしています。
① 7歳以下
② 前走G1出走馬 又は 前走G2で4番人気以内
想定5番人気以下馬で上記の条件に該当する馬は
ボッケリーニ
以上1頭です。
こちらの傾向でもやはり上位人気馬消去法と同じような傾向で格重視ですね。
「 デスデータ 」
このレースにおいて極めて好走率が悪いデスデータを調べました。
対象は過去10年の5番人気以下限定のもので、このレースの5番人気以下馬の複勝率は11,5%です。
・8歳以上(0・0・0・18)複勝率0%
・前走間隔中4~19週以外(0・0・0・9)複勝率0%
・前走G2クラス以下で9着以下(1・0・0・28)複勝率3,4%
・前走G2クラス以下の敗戦馬の着差1.5秒以上(1・0・0・14)複勝率6,6%
・前走G2クラス以下で5番人気以下(1・0・0・56)複勝率1,7%
・前走G3クラス以下(1・1・0・43)複勝率4,4%
・前走距離2000m以下(0・0・1・25)複勝率3,8%
このデスデータを全て突破した馬は
ボッケリーニ
以上1頭です。
上記の条件で前走G2クラス以下で9着以下・前走G2クラス以下の敗戦馬の着差1.5秒以上・前走G2クラス以下で5番人気以下・前走G3クラス以下の4つの条件で1着となった馬は全て同一馬。
2012年のダイヤモンドステークスG3で14頭立て12番人気のネコパンチです。
この馬を例外と考えればやはり前走G2クラス以上の好走馬やG1出走馬から狙うのがベターと言えると思います。
最後に現時点での穴馬候補2頭を発表します。
それはこの馬(A)(B)☟
(A) ?????
同コースは4戦して(0・2・1・1)複勝率75%。
前走は初重賞制覇だったが、鞍上は前走に引き続き同じ騎手。
またこの騎手は2017年以降の同コースで(3・1・9・17 )複勝率43,3%。
人馬共に同コースを得意としている。
まだ格ではやや見劣るが、3歳時には菊花賞4着の実績がある実力馬。
チャンスはあるでしょう。
(B) ボッケリーニ
唯一の穴馬消去法・デスデータ突破馬。
勝ち切れない馬だが、とにかく崩れない。
近12戦中2着以下は10回あるが、その全てのレースで勝ち馬とのタイム差は全てコンマ4秒差以内。
2・3着付けで買うにはピッタリの穴馬だと思います。
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